ウタカタビト
おとぎ話
ある日、ある国の、王子様はは言いました。
『あなたは間違っている。あなたには王の資格はない。』
我が父を睨み、指を指し、憎しみをこめ、言いました。
その手には、ナイフが強く、握りしめられていました。
うつくしい
国
王様はとても強く、そしてやさしい人でした。飢えを訴える民にはパンをやり、貧しい民には職をやり、身寄りのない民には家を与え、そしてなによりも、争いを嫌う人でした。
そんな王様は国民に愛され、誇りとなっていました。
ああそれが、なんということでしょう!
実の息子にたった今、殺されようとしているのです。
王様はショックのあまり、王子様に問いました。
『何故だ?私は何を間違ったと言うのだ。』
王子様は未だナイフを強く強く握りしめていました。
そして王様に言ったのです。
『あなたはあまりにも優しすぎる。そのせいで民が傷つくのです。』
王様はまた王子様に問いました。
『何故?私は民に慕われているではないか。』
『違う!』
突然、王子様が声を張り上げ、王様の主張を否定しました。王様は、哀しかったのか、苦しかったのか、そのおだやかな顔を歪ませ、王子様を見つめました。
『あなたは他人に情を持ちすぎる。そのせいで罪人までも、なにも咎められず、のうのうと生き延びることになるのだっ!』
ヒュ、と王様は息をのみました。そして目を限界まで見開きます。それでも、王子様に対する目線は変わりはしませんでした。
王子様は苦痛に顔を歪ませました。
『泣いて赦されるほど、世界は美しくはない!』
王様以外の家来たちは王子様から目を逸らし、床や壁、隣と目を合わせていました。しかし、誰もが王子様の言葉に耳を傾けていました。
そうしなくてはいけないと、心の中で誰かが囁くのです。
『赦されてしまった罪人に殺められた者、その家族はどうなるのですか!恋人もいたかもしれないのに、大切なものがあったはずなのに!』
叫ぶように訴える王子様の姿は、怒り狂っているようにも、泣いているようにも見えるのです。そしてその姿に、王様は心強くうたれるのでした。
本当に、王様はやさしい人でしたので。
『嗚呼、すまない我が息子よ。私はどうにかしてしまったのだ』
膝を折り、その場に崩れるように赦しを乞いました。
しかし、王子様はそれを赦しはしませんでした。
『言ったでしょう。そんなもので赦されるほど、世界は美しくはない。あなたはここで死ぬのだ!!このナイフに貫かれ、誰にも赦されぬまま死ぬのだ!』
王子様はナイフを構えました。
そして、数メートル先の父に向かい、走り出したのです。
しかし、それを大勢の家来によって止められてしまいました。腕をおさえられ、王子様はうめき声をあげました。ナイフは床にたたき落とされ、完全に王子様は捕まってしまったのです。
ひとりの騎士が言いました。
『陛下がいなければ、この国は滅んでしまう!国民が飢え、苦しみ死んでいってしまう。それでもいいと言うのですかあなたは!』
王子様はすかさず反論しました。
『いいさ!今ここで父が生き延びたとしても、すぐにこの国は滅びるだろうからな。犯罪であふれ、罪人だけの国へ成るのだろうな!』
『っ!牢へつれていけ!』
頭に血が上った騎士が言い放ちました。
『待て』
そこで、王様が立ち上がりました。皆一斉に動きを止めます。
そしてコツコツと王子様に歩み寄ると、哀しく微笑みました。
王子様は鼻で笑いました。
『自分を殺そうとした罪人に同情か?それとも息子だからか。』
『どちらがいい?』
王様が聞き返しました。
『どちらも嫌だね。それならば薄暗い牢の中が一番だ。』
『ならばそうしよう。お前たち、連れて行きなさい。』
『はっ!』
王様はがたいのいい騎士二人を指差し、王子様に背を向けました。そんな王様に驚き、そして喜んだ王子様はひと言いいました。
『ああ、最後に。この胸のペンダントを引きちぎってはくれませんか。』
王様はふりむき、王子様を見つめました。
王子様はあざ笑うような顔で王様を見上げました。
『親子最後の願いです。それくらいいいでしょう?』
『..........わかった。』
ペンダントというのは、宝石がたくさん散りばめられた、とても美しいものでした。そしてそれは、王族の印なのでした。だから王様は一瞬ためらい、首を左右にふって了承しました。そしてペンダントに手をかけ、おもいきり引きちぎりました。
王子様は不適に口の端をつり上げ、笑いました。
その瞬間と同じとき、城のまわりの街に何かが落ちたような、ぶつかったような、何だか耳に焼き付くような音が聞こえてきました。
店で野菜を売っていた商人が言いました。
『おや、お城から何か聞こえなかったかい?』
もう一人、お客が言いました。
『そうだねえ。珍しいねえ、お城の中が荒れるなんて。』
『親子で喧嘩でもしたのだろうかね。』
『それにしては音が大きくなかったかい?』
『そうだなぁ。でも、大したことはないだろう。』
『そうだね。』
二人は声を合わせて言いました。
『この国は平和だからね。』
お城の中は、鮮やかな赤で壁一面を染めました。
そしてその中心で、哀れな王様と、王子様は寝ていました。
『どうしたというのですか!?』
大きな音で駆けつけた家来の一人が言いました。部屋の隅で、小さくなって怯えている女中がカタカタと歯をならしながら答えました。
『ああなんてこと。陛下も王子も哀れな方だわ。王子は自ら死を選び、陛下はその優しさのために自らを滅ぼしてしまった。』
駆けつけた家来たちはいっせいに王様と王子様を見つめました。
ぐちゃぐちゃになった二人の顔を見つめ、皆でそっと目を閉じました。
終わり
お人好しすぎる人は嫌いです。
だって自分よりも相手を上にしてしまうから。
自分が幸せでなくたって、笑って許してしまうから。
そんなもの、ただの操人形みたいで。
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短編小説
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小説・文学
2007/11/29 19:20
NOVEL
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きれいなおわり
さよなら
ああなんていい響き
わたしの耳からストンとおちて
じんわりゆっくりしみていく
さよなら
そのあとにつづく言葉を
きれいに消し去ってくれるよう
たとえ刃が突き刺さっても
さよなら
手放したものに目もくれないで
わたしはまだ微かに残ったぬくもりに
かるくやさしく口づけた
さよなら
さよなら
さようなら
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
テストが終わりました。本格的に更新再開です!!
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詩
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小説・文学
2007/11/29 17:06
POEM
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鮮やかに世界彩る
タイトルは藤木直人さんの
「Tuning Note」
から。
これポノグラのハルイチさんが作詞したんよ〜。
藤木さんも好きだし。最高さね。
で、
期末テストも残りは明日だけとなりました。
それに得意科目の英語と美術だけ。
で、なんと、
今日もうすでにテストが2つ返ってきたんすよ。
社会と理科。
理科はなんと今日テストをしたばっかだったのに返ってきましたよ。ちょっとビックリ。いやかなりビックリ。
社会は
平均点が80
くらいだったそうだ。
もちろんウチはソレより
上
だけどね。
っていうか英語以外で初めて90点代とった。
明日も頑張ろう。
更新は明日からバンバンするんで。
それと、そろそろバナーつくったろか、というわけで、
只今バナー製作中です。
それでは〜塾があるんでいってき〜。
2007/11/28 17:55
DIARY
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折れた鉛筆
理想を思い描けないのは
誰のせいだろうか
現実ばかり見てしまうのは
誰のせいだろうか
それはきっと
諦めてしまった僕のせい
歩みを止めた僕のせい
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
テスト期間後半にもなるともうどうでもよくなってきた。
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詩
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小説・文学
2007/11/25 20:55
POEM
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すきとおるかぜ1
物理とか、数学の方程式みたいに、簡単に操れるものじゃない。
だからこそ新鮮で、鮮明で、愛おしいと感じれるんだ。
1.
一
難
さってまた一難
今のあたしに、夢は?と聞かれると、どう答えていいのかわからない。幼稚園、小学生低学年のころは、お花屋さんとかケーキ屋さんとか言っていた記憶がうっすらとある。だけどどうだろう。中学三年となった今、目に浮かんでくる言葉は「現実」とか「受験」という冷めたものばかりだ。成績は可もなく不可もなくといったところで、目指す高学歴高校もないし、大学も行くべきなのか、正直迷っているところだ。志望校なんてのもないから、友達が行くから、と見学しにきたのは家から三、四十分くらいして行けるくらいのところにある、美術高校だった。
「ようこそ我が高校へ!大いに楽しんでいって下さい!!」
元気よい声に出迎えられて、高校の校門をくぐった。
今日は学園祭だそうで、生徒と教師と一般客と、受験生とでいっぱいになっている。まともに前も見えないくらいに。だけど、この学校はけっこう広いらしい。今はオープニングセレモニーとかでもりあがっていてこんな状況になっているわけだ。
(こんなところではぐれたら...ヤバいかも)
かもではなく、本当にヤバい。
隣にいる筈の友達の千恵美に一度声をかけようとした。
「ね、チィ。はぐれないように......ね...」
語尾が小さくなったのはいたしかたないと思ってほしい。
「ん?なんだね?」
だって、隣にいるはずの千恵美がムサくて汗くさくて暑苦しいオッサンにすり替わっていたのだから。
(早速いないしぃ
っ!)
その0.1秒後、あたしは声にならない悲鳴をあげた。
あのオッサンは、かなり驚いた顔をしたけど、それ以上にあたしは驚いた。必死に人ごみをかき分けて、ようやくまだ人のすくない校内へと入れた。
(とにかく)
「チィ、探さなきゃ」
荒い息を整えてからね。と心の中で付け加えた。
生徒はオープニングセレモニーの方に大勢行ってしまったのか、校舎の中はガランとしていた。それでも誰もいないというわけではない。出し物の準備か、ごく少数が校舎の中にいて、あたしを見つけると「ごめんなさい、まだなんです」と苦笑して小さく会釈をした。あたしも軽く会釈をして去っていった。
去っていったあとに、しまった、と自分を責めた。
「ここどこ?」
虚しい響きは廊下にこだました。
長い廊下だなと思った。
窓にはずらーっと生徒の作品が張られていて、光が少し遮断されている。教室側は出し物の看板とかがかけられていてあんまり中が見えない。どれもゴテゴテしているなとか、ぼんやりと歩いていた。
そうして辿り着いたのは一番端っこにあった教室。戸は閉まっていた。
それでも、何も無いわけではないらしい。他のものとは違う素っ気なさをかもしだしているそこにあたしは興味を持った。
そっと戸に触れた。少し見て誰もいないのを確認したあと、いざ戸を開けた。カラカラと開けた戸の向こう側にあったのは、
「う、わぁ...」
目を見張るほどに綺麗なガラスたちだった。
ガラス工芸というのだろうか。透明感あふれる作品が置いてあったのだ。ガラスの犬、猫、イルカなんかもいた。
「あ、これ金魚?かわいー」
「何をしている」
その瞬間、ビクッと肩が揺れた。そして軋んだ歯車みたいにギギギと音をたてるようにゆっくりと振り返った。そこにいたのは
、
「何をしている。と言った」
あたし、ひょっとしてピンチ?
続く
連載始めようと思いました。
テスト期間中なのにぃ〜。
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連載小説
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小説・文学
2007/11/24 21:19
STORY1
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恋をした
ほんとうにどうしようもない
皮膚からつたわる温もりも
高熱となってわたしを襲う
火傷をしてもまた触れようと
目一杯宙をあおいでしまう
ぼさぼさになった髪を頭皮を
理解しようとしないこの頭も
必死にかき乱して去っていけばいいと
ありもしないことを望んで
何度自分を慰めれば気がすむのだろう
いつだって終わってしまった時に気付くのだ
ああほんとうに
ほんとうにどうしようもない
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
いつだって見つめていたのはあなたの背中。
決して追いつくことの出来ないあなた。
涙さえも忘れた。
あとちょっとで習字へ行かなきゃなりません。
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詩
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小説・文学
2007/11/24 13:41
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本命は「ガリレオ」
おひさしぶりでございます。蜜柑箱でございます。
ちと暇ができたので更新してみました。
ドラマ「ドリームアゲイン」の影響か、自分の中にコブクロブームが!
ま、まえから好きだったけどね。
あの曲好きだ。
たまに友達と「やーさしーくみーえた空〜」って歌ってます(笑
さて、ウチも今期末テスト中なのですが、
ウチ的に「テストなんか」って感じです。
学校あんま好きじゃないし。友達と会えるのはいいんです。
ただね、先生が嫌いなのです。
授業つまらんし、頭は固い
でも、先生なんてそんなもん?
それとも塾の先生が個性的すぎるからそう感じるのかな?(酷
眠たい授業をさらに眠くする「窓際の席」。
そこにウチはいるわけで。
必死に目を開けていれば
なんだ、みんな寝てんじゃん。
いいのかそんな授業で。
2007/11/24 13:26
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学生はツライよ
期末テストがあるので、少し更新停止いたします。
ヒマあれば書きます。
2007/11/22 16:59
DIARY
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リンク
君は知っているかい?
わたしはいつだって君に苛ついているの
手を繋いだときに伝わる微妙なぬくもりも
君は平然としているから
君は何も言いはしないから
ねえまるで繋がりなどないようね
(でもね君よ)
(これだけは覚えておいてよ)
わたし君が大好きよ
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
記念すべき101作品目。
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詩
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小説・文学
2007/11/20 20:59
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黄昏れ時
ねえ 神様 あなたはいったい何をくれたというの?
なんて酷な世界
争いは日常茶飯事です
ほうら まだ君は泣いている
ねえ 神様 こんな世界美しくもなにもないわね
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
高い高いてっぺんで、
今もあなたは眺めているんでしょう。
信者もそうでない者も、すがる神様はもういないでしょう。
だって、裏切ったのは自分たち。
怒りや憎しみに目がくらみ、争いを好んだのだから。
っと、これが100作品目だぁね。
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詩
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小説・文学
2007/11/19 18:58
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永久のお別れ
わたしが 死んだら 何人 泣くのかな ?
考えて 怖くなる
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ねえ、今、さよならを言うとしよう。
そしたら君は、どんな顔して何を言う?
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小説・文学
2007/11/18 19:18
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キスしました。
柚からまわってきましたぁ。
これは地雷バトンです!
見たら正々堂々とバトンやっちゃってください。
逃げたら宇宙人が家に来ます。
タイトルは絶対『キスしました』にすること!!
こんな時あなたならどうする!?
・電車にて、痴漢に遭遇
→ぶっ飛ばす。他に何があると?
・朝だと思って目を覚ましたら夜だった
→とりあえずテレビつける。見る。眠くなって寝る。
・お母さんが宇宙人を連れてきた
→サインもらう(え)その頭脳を少し分けてもらいたい。
・大金の入った鞄を発見
→交番へGO!!御礼に一部もらう。
・プロテインはおやつに入りますか?と聞かれた
→ええ、入りますとも!!と、わざとらしい仕草で答える
・友人が、実はオオカミに育てられた。と告白
→へえ、そうなんだ........えぇ!!!?
とりあえず驚く。
・何もしていないのに警察が追いかけてきた
→キャァーーーーっ!!ストーカー!!と叫んでみたり...
・担任に頭をなでられた
→吐血
・好きな人にぶつかった!
→あ、ごめん!大丈夫? みたいな
・どうするのかを聞いてみたい人5人
→ポン
牡丹
奏ちゃん
youちゃん
見た人
で、よろしく!!
・お疲れさまでした!
→
手間かけさせやがって
楽しかったよ〜。
2007/11/18 18:50
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季節の変わり目の話
「くしゅんっ」
小さなくしゃみが口からこぼれた。
「サキ、風邪か?」
「違うと思う...けど寒い」
身を縮めて、震えてみせた。
隣でユウキがハア、と吐いた息は白かった。
「もうすぐ冬だからなぁ」
ひらりと舞い落ちる落ち葉は道のじゅうたんとなった。
見た目が少し寂しくなった木々はまるで葉に「さよなら」と手を振っているかのようにやさしく風にゆれている。
(マフラー持ってくればよかったな)
並木道を眺めながら歩いていると、ユウキが急に立ち止まった。
「ユウキ?」
「はやく...冬がくればいいな」
ぽつりとユウキが呟いた。
「なんで?あたしは嫌だな。寒いし」
「でも雪が綺麗だ」
「そうだけど、やっぱり寒いのは嫌」
「そうか...」
残念そうに、少しだけ歪んだユウキの顔。
少しだけ心が痛んだけれど、それも一瞬にして消え去った。
「うわっ」
急にユウキの手があたしの手首を掴み、引っ張ったのだ。
おかげであたしはユウキの肩にぶつかってしまった。
「っ....何して...」
開いている手で鼻を押さえながら言った。
もう片方の手はユウキの手の中だ。
「冬が来たらさ、寒くて、手が冷たくなるけど」
白い息。頬も冷たくなっていく。
「こうしてれば、まだマシだろ?」
なのに、体の中から熱くなっていくのは何でだろう。
ニシシ。とでも言うかのようにユウキは口元をつり上げた。
「今度その顔したら手離すよ」
「すみません。もうしません」
「わかればよろしい」
すました顔をして、数秒。
ふたりは声をあげて笑った。
落ち葉の絨毯踏みしめながら、歩くふたりは春が来ても――。
フレディーの
道
やあきみたち、こんにちは。
ぼくはもうサヨナラだけど。
きみたちはたくさんの「こんにちは」にであうだろう。
きみたちはたくさんまよって、あるいていくだろう。
だからせめて、ぼくがみちをつくってあげるよ。
終わり
葉っぱのフレディーって話知ってますか?
あれがなんか好きだったんだよなぁ。
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短編小説
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小説・文学
2007/11/18 18:43
NOVEL
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赤い糸
長く永く続いていけ
どこまでも君のところへ続いていけ
赤い赤い君への道筋
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
また描いたぜ。
こりないなぁ。
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詩
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小説・文学
2007/11/17 21:09
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盲聾
ねえなにも見えないのだけど
ねえなにも聞こえないのだけど
君はとなりにいるのでしょうか?
僕は息をしているのでしょうか?
ちゃんとここに立って生きているのでしょうか?
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
フォトショで描いてて出来たのだ。
盲人と聾者です。
画像クリックで大きく表示されます。
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詩
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小説・文学
2007/11/17 17:48
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ヒト
人が人であることに理由などあるでしょうか
わたしはただ気まぐれに人に生まれてきただけですのに
鳥にも犬にも大きなクジラにも小さなアリにだってなれる筈ですのに
ただわたしの気まぐれで人に生まれてきただけなのです
それなのになぜ
ある時人は人であることを後悔し
ある時人が人でいることを恨むのでしょうか
(くるしいかい?)
(くるしいよ)
(かなしいかい?)
(かなしいよ)
(さむいかい?)
(さむいよ)
(こわいかい?)
(こわいよ)
人として生まれ人として死んでゆく
それほど幸せなことなどないのに
それに気付かず死ぬのは哀しいことです
(こわいよすごく)
生きること
これほど幸せで苦しいことなどないでしょう
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
さよならを言うとまるでもう会えないみたいで怖いんだ。
明日は部活と習字と塾がある。
だから今日は眠りたいけどパソもやりたいのだ。
ムウ。
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詩
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小説・文学
2007/11/16 19:26
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シャルウィ−ダンス?
たまには何もかもを忘れて
踊りあかすのも悪くはないでしょう?
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
時計など振り向きもせず、さあこの手をとって。
アリスのウサギと思って下さい。
たまには休みたい時だってあるさ。
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詩
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小説・文学
2007/11/15 14:21
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あるばむ
記憶とか
思い出なんて
ふとした瞬間に消えてなくなってしまうけど
ああだからこそ
物として残さなきゃいけない
写真でもいい
日記でもいい
どうかどうか消えないでと
暗示でもかけるように
僕らは物に埋もれていく
それはある意味幸せなことだね
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
修学旅行は楽しかったからねぇ。
思いつきで書いたのだ。
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詩
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小説・文学
2007/11/15 10:01
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追いかけっこの話
「す、好きですっ!!!」
突然の告白の相手は、歳のはなれた女子生徒だった。
わたしは
ど
こからきたのだろう
彼女の名前は工藤薫(くどうかおる)。
俺が勤める高校で担任をしている。
もちろんあくまでも「生徒」としてこれまでを過ごしてきた。
これからもそのつもりだった、のに。
「す、好きですっ!!!」
突然の、告白。
「何を。変な冗談を言うんじゃない」
「冗談なんかじゃない!!先生が好きなんです!!」
彼女の目は真剣そのものだった。
どうやら冗談ではなく本気らしい。
ひとつ、溜息をついた。それに彼女の肩がビクリと震える。
「君はまだ子供だ」
「そんなの関係ない」
「ある。世間体にな」
「ソレが無くなったら付き合ってくれるの?」
「そういう問題じゃあない」
最近の子供はずいぶんと積極的になったものだと思う。怖いくらいに。
今目の前にいる子供なんか、その代表なんじゃないかと錯覚してしまう。
校則ギリギリセーフの長さのミニスカートを小さな手でギュッと握りしめて、涙でうるんだ瞳をこちらへ向けている。今にも泣きそうだった。
「じゃあ...どうしたら付き合ってくれるの.....?」
先ほどとは打って変わって、小さくか細い声が聞こえた。
「校則も全部守って、苦手な勉強を必死にしてっ...」
潤んだ瞳を地面へ向けた。
「少しでも、見てもらえるように...してたのに、」
ついには彼女の足下に小さな水たまりができた。
「小さなことでも、あたしの前でっ...笑顔になってほしくて」
スカートを握りしめている手の力が強くなっている。
俺は体を動かさずに言葉を吐く。
「恋は切ないものだ。君はまだ引き返せるところにいる。だから...」
「いやだ!!嫌だ嫌だ嫌だ!!!先生がいいんだ!!」
ヒステリックに同じ言葉を繰り返す彼女の肩をつかみ、無理やり止めた。
真っすぐ俺を見据えるように、向きを変えた。
「言っただろう?君はまだ引き返せる。だが俺はもう無理なんだよ...。君は知らないだろう?男は醜い生き物だ。胸の奥にどす黒い感情を抱いている。そうなってしまったら、もう駄目なんだ」
どうしてこんなことになってしまったのだろうか。
彼女が告白さえしなければ、今までどうりに過ごしていた筈なのに。
「だから...そっちから離れてくれるしか道はない」
一瞬彼女の目が大きくなったのは気のせいではないだろう。
「なんで?あたしはそばにいたいのに」
「それじゃあ君は幸せになれない」
「そんなことない。あたしは――――...」
「君はまるでオモチャをねだる子供のようだな」
フッと笑ってみせた。
彼女の肩に置いていた手の力を抜いたら、つられたのか、彼女のスカートを握る手もいつのまにか緩んでいた。
「それでも、先生がほしい。喉から手が出るくらいに」
純粋すぎる瞳は、時に狂気と化す。
それは俺の胸をつらぬき、体中を縛って、二度と逃げられないようになってしまう。そんな瞳だった。
「もう一度言う」
大きく溜息をつきながら、
「俺はもう戻れない。これ以上来ると、君も戻れなくなる」
「そうなればいいんだ。戻れなくなるくらいに、遠くに行っちゃえばいい」
彼女が俺に抱きついた。
だがそれを俺は拒んだ。
彼女の顔が曇る。
「そんなに言うなら、はやく大人になりなさい」
キョトンとした顔をこちらに向けてくる彼女。
どういうことかわかっていないらしい。俺はヒントを出してあげた。
「俺は子供が嫌いなんだ」
「ああ、あと一途な人が好きだな」と付け加えて、彼女に背を向けた。
後ろでどうしているかは知らないが、俺は離れていった。
「待ってて!!!絶対認めさせてやるからっ!!!!」
透き通った声だと思った。
その声は俺の耳の奥、頭の中へと響いて、当分離れはしなかった。
(やってみせなさい)
追いつくことはないだろうけど、せめてしかと見届けてやろう。
そう心の中で呟いた。
終わり
また明日とか言いながら更新しました。
わお。
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短編小説
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小説・文学
2007/11/14 21:38
NOVEL
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ただいまっ!!!
帰ってきましたぁ!!!!
嗚呼懐かしきかな我が田舎。
楽しかったっすよ!!!
でも書くとヤバい量になりそうだからまた今度。
そんでもって、レスでござぁす。
to youちゃんへ
いってきました。
楽しい思い出とお土産をたーくさん持って帰ったので明日くらいに発表しますね。
to 柚へ
来年なんだ。
今年じゃないと受験ヤバいからじゃないかなぁ?
ウチらが行ったのって。
またお土産話のせるね!!
それではまた明日〜。
2007/11/14 19:38
DIARY
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出陣!!
明日ですよ。
11月12日〜14日まで更新停止。というかできません。
楽しみだなぁ。修学旅行。
2007/11/11 19:32
DIARY
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はいたつ
「ゆうびんやさん、おとしもの」
わたしの気持ちも一緒に運んでくださいな
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ひろってあげましょ。ひとつ、ふたつ、みっつ、いっぱい。
テーマ:
詩
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小説・文学
2007/11/11 16:49
POEM
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胎内
はるか昔の夢をみた
おおきくひろい海のなか
ぼくはぷかぷかと浮かんでた
日だまりのように
あたたかで
やさしいそれに包まれていた
呼吸をひとつ
ぷわんと泡がうまれた
それはぼくの目の前で
ゆっくりと形をかえていって
いつしかちいさな命になった
その命は旅へでるという
海をこえて
泳いで泳いで
大きな世界を見るという
ならばぼくは見届けよう
きみの世界を
この故郷から
いつでも帰っておいで
それは疲れたある日のこと
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
いつでもここが本当の故郷だよ。
テーマ:
詩
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小説・文学
2007/11/11 16:39
POEM
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可愛い子には旅をさせよ
さあその小さなお手てを見せてごらん
傷ひとつないきれいなお手て
まだなにもない証拠だね
苦しみも
悲しみも
憎しみも
愛の重さも知らないお手て
ああそうさ
きれいなものはいいけれど
知らずにいるのは愚かなことだ
さあ旅立ちなさい 可愛いおまえ
きれいなままではいけません
なにもないままではいけません
そのお手ては掴むためのもの
大切ななにかをつかみなさい
その時おまえは気がつくだろう
たまには欲深く汚れてみるのもいい
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
人とは汚れ、這いつくばってでも生きようとするものだから。
今から出かけてきます!!
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詩
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小説・文学
2007/11/11 12:25
POEM
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ポッキーよりもぉ
おお。
今日はポッキー&プリッツの日ではないか。
ポッキー食べなきゃ!!
だけど、食べたのは......
ハーゲンダッツ
ですよ。
しかも期間限定のと新発売の。
ビターキャラメル旨かった。
というか明日だよ
修学旅行
!!!!
奈良に行って鹿に会ってきます。
京都で悪い縁を切ってきます。
大阪でエルモに会ってきます。
楽しみだぁ!!!
あ、でもガンガン買えない。
今月号こそ大佐でてこい!!!!!
2007/11/11 12:10
DIARY
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あまくとけてなくなって
このチョコレートが苦かったらよかったのに
甘すぎたあの日々に追い打ちをかけるように
これはあまりにも甘くて
口の中でとけて
ひとりわたしを置いていく
「 」
最後に触れた君の手は冷たくて
そのときに全ては終わっていた
「 」
唇は乾ききって
馴れ合いだけではうんざりしていて
嗚呼 本当に大切なことをどうして
「アイシテル」
忘れていて
自分までも壊していた
甘すぎるチョコレートにさよならと呟きながら
最後のひとかけらを口に入れて
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
明後日は修学旅行だぜい。
明日は登校日だぜい。
つかれるなぁ。
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詩
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小説・文学
2007/11/10 13:18
POEM
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自画像
ぐちゃぐちゃの線
真っ黒な背景
人かどうかもあやしい輪郭
今のわたし
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
描いて消して描いて消して、
そして出来上がったものは、
あまりにも酷い出来だったけど、
今のわたしには丁度いい。
テーマ:
短編小説
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小説・文学
2007/11/10 13:02
POEM
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透明人間
だあれもきがつかない
ねえ あたしは ここに いるよ ?
どうかとどいて
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
短いなぁ。
テーマ:
詩
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小説・文学
2007/11/10 12:57
POEM
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変化の話
「ねえ」
「なあに」
いつもとかわらぬ返答に、溜息が漏れる。
「なんでもないよ」
君はなにも、言ってはくれないから。
プリーズプリーズ
テ
ルミー
人が、泣いてしまうとき、いったい何を想うのだろう。
人が、愛しいと想うとき、いったい何が変わるのだろう。
頭の悪いわたしには、検討もつかなくて。
君はいつでも口数少なくて。
何も、言ってはくれないから。
わたしも、何も言えなくて。
いつだって、
「ねえ」
としか言えなくて。
無性に哀しくなって、胸が熱く、きつく、締め付けられる。
「ねえ」
「なあに」
賢い君だって、わたしと変わりはしないの。
いつだって、手元の文献に意識を集中させているから。
ひとつのことしかできないの。
だって、
「ねえ」
「なあに」
「なんでもないよ」
この後にくるのはいつだって長くて冷たい沈黙だから。
ああ、きっと君には届いていないんだね。
と、また胸が締め付けられるの。
その度に、こう思う。
(きっと、どんなに賢い君だって、わたしの問いには答えられないね)
ねえ、どうして?
どうして人は涙を流すのだろう。
どうして人は人を愛するのだろう。
どうして人は人を裏切るのだろう。
どうして人は永遠を求めるのだろう。
ねえ、君は、知っているかな?
「ねえ」
いつだって、この沈黙に、心の中でひとり静かに涙を流しているの。
「なあに」
いつだって、この瞬間に、君を愛しいと想ってしまうの。
「なんでもないよ」
その度に、裏切られたという感覚に襲われて、絶望を味わうの。
「なあんでも、ないよ」
だけど、今この瞬間が永遠になればと、願ってしまうんだ。
「そっか」
小さく、短く、君の返事が確かに聞こえた。
その目には、文献なんかうつっていなかった。
君の目を、こんなにも真正面から見たのは初めてかもしれない。
綺麗だな。と思った。
純粋な瞳で、どこまでも透き通っていた。
そこには確かにわたしがいた。
それから君は、はにかむようにニコリと笑った。
「じゃあ、また今度な?」
小さな、でも確かに変化した、わたしと君。
他人から見れば、普通のことかもしれないけれど、嬉しいと感じたんだ。
「うん」