言えるならば伝えていたさ

骨が折れるほど抱きしめて
麻痺しそうなほどキスして
今頃きっと僕の隣には君が

言えるならば伝えていたさ

だけれど

それさえも容易にできるほどに
世界はやさしくなんてないから

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
今年ももう終わりですね〜。

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「先生、探してた文献ありましたよ」
馬鹿でかい本棚にかかっているハシゴから僕の助手が僕に声をかけてきた。不安定な場所なのに片手をふりながら例の文献を見せようとしている。そのせいで、ハシゴがギシギシときしむ。
もうそろそろ替え時だな。






ォーリンラブ







「ああ、今行く」
「はぁい」
曖昧なトーンで返事をする我が助手の名は湯川亜衣。名字は科学者らしいとは思うが、いつもどこか抜けている性格の為、まだ助手だ。この間生徒に「二人合わせて湯川秀樹ですね」などと言われたが冗談じゃない。
だが変なところで賢い。前にシリトリをしたときは見事に負けた。
そんなことを思い出しながらハシゴの下へと到着。まあ、そんなたいした距離でもないのだけど。それに持ってきてもらうだけでも良かったのだが、ハシゴが古いので点検もかねてだ。

相変わらずギシギシときしむハシゴの上の方から彼女はゆっくりとおりてきていた。その下でハシゴを支えながら彼女を待つ僕。ここに生徒がいなくて良かった。いたら絶対冷やかすかそれに類することを言われるだろうから。
「先生!揺らさないでくださいよ!」
「わかってる。君こそ文献落とすなよ」
どちらも自分のことを考えている台詞を投げかける。
こんなことはもう今更だ。

ゆっくりすぎないか?と思えるくらいに(本当に)ゆっくりと一段一段おりてくる。その度にゆれるハシゴとゆれる彼女の白衣。
早く机に戻りたいのだが、という言葉をしまい込んで辛抱強く待つ。
ふぅ、と一息ついた瞬間、
「っあ!」
上から小さな悲鳴。
まさかと思い見上げてみれば案の定ハシゴから手が離れた彼女が宙に。ああ、落ちてくる。と思った時には遅く、あっという間に僕は彼女の下敷きになった。

「...亜衣君、何をしているんだ」
呆れたようにため息をついた。
咄嗟に受け止めた(おちてきた)彼女を無視してまわりを見渡せば衝撃で本も落ちてきたみたいだ。バラバラと本が散らばっている。なんだか人以外の何かに当たったと思ったのはこれか。
「ごめんなさい。手がすべって...」
彼女の上にも落ちている本をよけながら彼女は顔をあげた。
「.....」
「どうしました?」
「いや、君は以外とまつ毛が長いんだなぁと」
メイクのせいでもあるのだろうけど、彼女のはあまり目だたないものだからほとんど素なのだろう。僕がそう言うと彼女はズイと顔を接近させて僕の顔をまじまじと見た。
「そう言う先生こそ案外顔立ちいいじゃないですか」
瞬間、なんだか甘酸っぱい女性の香りがフワリと鼻をかすめた。
ドクン!と心臓が高鳴った。
(?)
「っあぁ―――っ!」
今度は先ほどよりも大きく高鳴った。驚いたせいだ。
「な、何だ」
「本が!こんなにも散らばってる!い、今から片付けますから!!」
気がつかなかったのか。本当にぬけているな。と内心呟いて溜まっていた二酸化炭素を吐き出した。
「亜衣君、ここは僕が片付けておくから、何か飲み物でも買ってきてくれないか?」
「え?でも...」
「いいから、さあ行く。教授命令」
そこまで言うと、彼女はふてくされた顔をして出ていった。どうにも命令という言葉が気に食わなかったらしいな。だが、今の僕にそこまで把握できる余裕などなかった。

ズル、と本棚を背に座り込んだ。
先ほどから激しい動悸が止まらない。体中が火照っている。
(生徒がいなくてよかった)
手で顔を覆う。きっと今、すごく情けない顔をしているんだろうなと想像してまた恥ずかしくなる。

「あの距離は反則だろう」

そう呟く教授の顔が夕焼けのように真っ赤に染まっているのを見たものはいない。







終わり







恋に陥ちる。
教授と助手、書くのすごく楽しいんだけど。
にぶちんの助手と、そんな助手に手をやく教授。
あー面白い。

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これは、まだ二人の距離が遠いときのお話







トバアソビ







「先生、これ今日提出された生徒のレポートです」
「すぐにやるから、そこへ置いておいてくれ。あとコーヒー」
「いつもそうやってギリギリに見ているじゃないですか!」
「カリカリするな。怒りやすいのはカルシウムが足りていないからだ。牛乳をのんだほうがいい。あとスポーツをしてストレス解消っていうのもいい」
「苛々の原因は今目の前にいるんですがね...!あぁ殴りたい」
「いつもそれでは体ももたないんじゃないか?」
「かなりヤバいですね」
「ネチネチと前のことを考えていてはいけないよ」
「よくわかってますけどね、どうしても抑えられなくて。あ、そう言ってレポート読まない気ですか?」
「肝心なことは忘れないんだな君は。ソンケイスルヨ」
「余計なことは頭の中から消去するシステムになってますんで」
「でもそれでは私生活まったく楽しめないんじゃないかい?」
「いえ、心配されなくとも仕事と私生活は分けています」
「素晴らしい。それでこそ僕の助手だ」
「駄目ですよ、そう言ったって何も変わりません。レポート呼んで下さい」
「今は君と話すのが楽しいのだがな」
「....納豆嫌いでしたよね先生は」
「は?どうしたんだ急に」
「二十分ほど出かけてきます。コンビニにあるはず...ああ大丈夫です。マッハで行って帰ってきますよ。あ、その間逃げないで下さいね」
「...ネェ、何ヲシニ行クノカナ?」
「何、大したことではありません。先生にとびきりの納豆料理でもと思いまして」
「...っ!!!!や、やめろそんなことはっ!!!」
「.......」
「...あ...」
「あなたの負けです。長岡秀樹先生?」







終わり








会話を頑張ってシリトリにしてみました。
教授と助手シリーズ(何だそれ)第二弾!
先生は納豆が大嫌い。人間ひとつくらい苦手なものがあるものさ。

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ちきゅうがまわる
ぼくもまわる
きみもまわる
だけどめはまわらない

とりはうたう
いぬはほえる
きみはわらう
こぐまはただいまとうみんちゅう

ちきゅうはまわる
ぐーるぐる

ぼくはただいまいきてます

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ひらがなだけで構成してみました。

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「アインシュタイン方程式を知っているかい?」
一応物理学教授の助手なのだけど。なんでそんなことを聞いてくるんだ、と内心呟きながら声の主を見た。その主は今、生徒のレポートや文献やらでうまっている机の前でコーヒーをすすっていた。





クハク





「...馬鹿にしてるんですか」
「質問の答えになってないな」
「........」
「わからないのか?」
「わかります!!」
ちっとも顔をこっちに向けない我が上司(となるのだろうか)、長岡秀樹はこの大学の物理学教授である。これがまたクセのある人間で、突然うわごとのように話しかけてきて(今のがいい例だ)は突然黙ってしまう。助手のわたしとしてもどうにかしてほしいと思っている。
「あれでしょう?アインシュタインが1916年に一般対性理論の中で導いた、万有引力と重力場を記述する場の方程式で...」
「アイザックニュートンが導いた万有引力の法則を強い重力場に対して適用できるように拡張した方程式だ。中性子星やブラックホールなどの高密度、大質量天体や宇宙全体の幾何学などが対象とする物理現象だな。ちなみに、アインシュタインの重力場の方程式とも呼ばれている」
「....はあ、それがどうかしました?」
わたしがそう問えば、彼は待ってましたと言うように滅多に見せない表情を見せた。こんな顔の彼は一度喋りだしたら止まらない。またレポートの点付け遅れるな、などと思いながら黙っている。

「彼は他にも光量子仮説に基づく光電効果の理論的解明など、数多くの業績をもっている。20世紀最大の理論物理学者とも言われてね」
「...」
うきうきとした表情で語り続ける彼をわたしはボーッと見ていた。
「天才の例とされているよ。だが彼はそれだけではないんだ」
「それだけではない...と言うと?」
わたしがそう問うたところで初めて目が合った。
彼は頷いて続けた。
「彼にはユーモアも持ち合わせていてね、知っているかい?」
「何を?」
その時の彼の顔が一番素敵と言える笑顔だったかもしれない。

「You can't blame gravity for falling in love.」

彼はわたしをまっすぐ見据えて言った。綺麗でにごりのない発音だった。ちなみにわたしの英語は壊滅的だ。
「?」
「アインシュタインの言葉だよ」
「へえ、なんて意味なんですか?」
そこで彼の表情がくもった。
ちいさく、でもわたしに聞こえるくらいの大きさのため息をつかれた。
「英語くらい勉強しておきなさい」
あーすみませんでしたー。
「で、何なんですか?」
「ああ、そうだった」
思い出した、というように彼はポンと手をうってまたわたしを見据えた。そしてニッコリと笑った。これは怪奇現象とも言えるくらいに珍しいことだった。
嫌な予感がする。というか何かが起きる。これは確信だ。
「しっかり聞いていなさい」



この数秒後、彼からの言葉にわたしは耳まで真っ赤に染めて、顔から火が出るくらいに熱く火照ることになるのだが、今はまだ知らない。








終わり







ちなみに意味は「恋におちるのは重力のせいじゃないね」です。

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あれ ぼく なんで ここに いるんだろう ?

たちどまる
ふりむく

そこには何も変わりはしない過去がいた

ぼくは これから どこに いくんだろう ?

かんがえる
やっぱりやめる

もしもの可能性を求めてぼくは行く

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ぬ?
冬休み、
明日からはこの地域限定のバイトがあるんであんま更新できないかも。

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バナー追加しましたよ〜。
年賀状が元絵になっております。
いちおう帽子ですから。見てなかったらわかんないか。

何もかもに絶望し諦めている人間に
「生きろ」と願うのは

なんて 残酷で
なんて あたたかいのだろう

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うまれてくるよ
かみさまのこども
あのうまごや
もうすぐうまれる
さあおいわいだ!

はしれ はしれ!
おいわいだ!

星たちが唄う
星たちは唄う

うまれてくるよ
だいじないとしいかみさまのこども


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ちとおそいですがクリスマスにちなんで、
キリスト誕生ってこんなものかな?と思い書きました。

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今日から冬休みだ。
バリバリ更新しまくろうと思います。イエイ!

手をひろげて青い空に伸ばしながら
すぅ と
深呼吸をしてみた

肺いっぱいに空気がはいって
まるで世界と一体になった安心感

はぁ と
吸った息をはいてみた

僕が生きたという証拠がまた残った

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huyu



まだマフラーなしで生きてます。
背景意味わかんないすね。だってテキトウだもの。

過去、わたしの同級生に変わっている子がいた。
変わっていると言っても正確が変わっている訳ではない。普通にしゃべり、普通に笑い、普通に遊んでいる子だった。
ただ、変わっていることと言えば、両親がいないということだった。





しあわせを覚するとき





いない、というのは幼い頃亡くなってしまったという意味ではない。捨てられたのだ。はっきり言えば。施設に預けられていると聞いていた。親戚のところに住んでいたこともあったらしいけど、意味ありで施設へと入ったらしい。どうやら追い出されたと母が話していたのを聞いたことがあるが、本当のことはわからない。
だけどその子は気にもしていないような顔で毎日を過ごしていた。
わたしたちも知らんふりしてその子と遊んだ。

その子が何も言わないから、わたしも何も聞かなかった。

最初に過去と言ったが、それはその子がある日突然いなくなったからだった。
先生は「引っ越した」とだけ言っていたけど、わたしは納得できなかった。
だけど確かめる術もなくてわたしはモヤモヤとした気持ちをかかえていた。

だけどある日、わたしが日直の仕事を終えて日誌を返しに言っていると、先生の話し声が聞こえてきた。壁に耳をよせて静かに聞いた。
「本当に、大変ね。河井さんも」
河井さんとはあの子のことだった。
「不憫でならないなぁ」
「そうですね、親に捨てられて更に...」

「イジメで自殺しようとしてたなんてねぇ」

頭の中が真っ白になった。
なんでそんなことが、ということよりも、なんで知らなかったんだろうと自分を責めた。足がすくんでなかなかその場から動けなかった。先生たちが出てきそうになった時にやっと我にかえってその場から走り去った。
日誌は返すことができなかった。


トボトボという擬音がぴったりだと言われそうなくらいにゆっくりと歩いていた。そんなわたしとは裏腹に、前からはわたしよりも年下の小学生くらいの子供達が走って通り過ぎていった。

はやく帰ろう
今日の晩ごはんは何だろうね
ハンバークがいい!
ぼくはカレー!

そんな会話が耳に入った。笑いながら、手をつなぎながら、楽しそうに帰っている。それを目でおいながら、胸はキツく締め付けられた。
やはり、他と変わっていることがある、というのはイジメの原因となるのだろうか。ぼんやりと考えた。わたしはとくにあの子と大の仲良しという訳ではなかったけれど、かといって嫌ってなどいなかった。普通の、クラスメイトとして、友達として接しているつもりだった。
(だけど現実はこれ)


あの子供達は笑っていたけれど、あの子はどうしているんだろう。


「...ただいま」
「あ、おかえりー。ご飯もうちょっとで出来るから、手洗ってきてね〜」
いつもと変わらないトーンで、台所から歌うように母さんは言った。
自然と視界が歪んで、わたしの足下に小さな小さな水たまりができた。

「あら、どうしちゃったの?」
パタパタと台所から母さんがやってきて、泣いているわたしを見て少し驚いていた。そしてポケットから洗いたてのハンカチを出して、ふわりとわたしの頬に触れた。だけれど、わたしの涙腺はそれくらいでは収まらないぞとばかりにどんどん溢れ出てくる。


わたしは、その手の温かさをただただ感じていた。







終わり








いつ書きはじめたやつだっけ?
しかもまだ下書き状態のが大量にあるんだけど。

同じ動作
同じ言葉

毎日を同じように過ぎてゆくと錯覚する

同じ風景
同じ感覚

少しずつけれども確かに変わっていく今
更に綺麗になる世界を今もまだ気付かずに

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わたしの最初で最後の我が儘はきっと叶えられることはないでしょう
あなたの瞳は語っている

“ぼくは あのひとが いとしくて たまらない”

だから何も言わないから

“わたしを あいして”

なんて口がさけても言えないから
わたしはきれいな言葉で最後を締めくくろうと思います

“さようなら”

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クルクル回る
華麗に空を舞う

そんなに不安定な
君の心はきれいな色を
ポロポロと 落としてしまいそうで

でも大丈夫さ
全部僕が受け止めよう
君をきっと受け止めよう

さあ

おちて
落ちて
堕ちて

僕の手をとって


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ひさしぶりだね。
もうすぐクリスマスだね。
寒くなったね。
白い息がつつんでまっせ。

今年の最後もいい年であるといいなと思ってます。

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「なあ」
「なぁに」
「おれがお前のことを好きって言ったらどうする?」
君は少しだけ、目を見開いた。
「そうね、この関係はオシマイかな」
微笑む君がうらめしい。
「じゃあ言わないでおこう」
冗談めいた顔をして、もう一回寝ると言って、目を枕に押しつけた。








037. ビターイート








目を開けると、隣ではまだ彼女が寝息をたてていた。少しダルい体を持ち上げ、彼女が起きないようにベッドから出る。せめてもの気遣い。褒めちゃあくれないけど。
壁にかかってる時計を見ると、7時30分。確か今日は非番だったはずだと、頭の中で確認しながらシャツに袖をとおした。途中、ケイタイを落としてしまって彼女が起きるかと思ったけど、彼女は小さく寝返りをうつだけだった。
(朝ご飯、何にしよう)
パンはあったかな。あるはずだ。彼女がくることははじめからわかっていたから。おかずはどうしよう。簡単にスクランブルエッグにしようか、サラダもつけなきゃいけない。何せ彼女は食事にだけはうるさいから。


もうすっかり太陽が見えだした頃、やっと彼女は起きてきた。
「あれ、もう起きてたんだ」
「ああ、おはよう。ご飯つくっておいたぞ」
「ん」
ふぁ、と大きなあくびをしながらテーブルについた。
そして彼女は目の前の料理を見てひと言。
「男にしては上出来よね」
「それはどうも」
「アンタは?」
「食べたよ。君があまりにも遅いから」
「あっそ」
イライラ感たっぷりの言葉をもらった。
怒った顔も可愛くていいね。なんて言えない。
言ったら多分殺される。



「アンタ今日非番なの?」
「ん、そうだけど。何?」
「べっつに。暇ねぇ」
「それは君も同じじゃないかい?」
「夜は忙しいわよ」
バカな男の相手しなきゃいけないんだもの。
手元のフォークをくるくると回しながら彼女は眉間にしわを寄せて言った。
「おれみたいなのの相手しなきゃいけないもんなぁ」
「アンタはまだマシよ」
「おや、そうかい?」
「そうよ。中には結婚しろってやつもいるんだから」
鬱陶しくてやんなっちゃう。
ふてくされたように頬をふくらませながら彼女は言う。その表情は昨晩とは似つかない子供っぽい顔で、これもいいななんて考えたりしている。
彼女いわく、男にはいさぎよさが必要らしい。いつまでもネチネチとくっついてくる男はサイテーだと、男女関係には百戦錬磨と称される彼女は言う。
おれだってそんな男のひとりなんだけれど。


彼女への想いに気付きはじめたのはいつの頃だったか。
もう覚えていないほど昔のことだ。
だけど同時に無理なことだと確信したのも同じ頃だ。だって彼女は純粋な男女関係なんてものが大嫌いだから。世帯を持つことも、自分を束縛するだけだと吐いていた。
そんな彼女に、どうやって想いを告げるというんだ。

キスも、行為も、彼女にとってはどうでもいい経過にしかすぎなくて。
この感情も本当ははやく捨てなければいけないんだろうけど。
もしかしたらいつかは...なんてくだらないことを考えている。

(そんなこと、あるはずがないのに、ねぇ)

好きなんて、口が裂けても言わないから。
(言えないから)
好きなんかなってくれなくていいから。
(君の邪魔はしたくないから)
せめてもう少し、君のそばにいさせてくれよ。


目を閉じて、彼女にきこえないほどの溜息をついた。






終わり







叶わない恋。っていう話好きです。
それでも好きだ!みたいなのが。

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気になるならば続きを読んでね。

今まで放置してた前のブログ閉鎖いたしました。
荒らしがあったとかイロイロ理由はありますが、お気になさらず。
なお、リンクしておられる方ははがしておいてくれると助かります。

窓から見上げた空は掴めるほどの大きさだった
雲も星も月も近くて
いつか届けばいいと願った

外へ出たいと強く想った
憧れと夢を両手いっぱいにかかえて
出ていこうと誓った

扉はフィルターだった
扉はオブラートだった

嗚呼 空は何色だっただろう


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
忘れられていく過去現在未来予想図

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泣くな
泣けない
泣いちゃいけない


そうして僕はバランスを失っていく


泣いてもいいよ

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
明日試合。どうでもよか。

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本は机
クレヨンをにぎって
真っ白の紙に何を描こう

ぬいぐるみは友達
ロボットは執事
オモチャの兵隊

僕の 王国


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
僕は王様

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おお振りバトン!
柚ちゃんから奪ってもらってきました。


♪朝起きたら…
1「ぅ…?お おはよ…」隣で目を擦りながら起きる三橋。
2「早く起きねぇと襲っちまうぞ?」耳元で甘く囁く阿部。
3「朝だよ、起きて起きてー」体を揺すって優しく起こす栄口。

1か2。3もいいけどなぁ〜。
三橋可愛い。いいねぇ。てか阿部って...それを選ぶウチって...

♪着替えている途中…
1「わっ ご ごめっ」顔を真っ赤にして慌てて扉を閉める三橋。
2「色気のねぇモンつけてるよなぁ」冷静に観察する毒舌な泉。
3「ねぇ、早くしないと遅刻しちゃうよ?」扉越しで体育座りして待つ沖。

1!激しく希望!!かわええがな。

♪登校中…
1「後ろ乗ってけよ!チャリ1分だし!」無邪気な笑顔で誘う田島。
2「お前今日は珍しく早起きだよなぁ」さり気無くからかう花井。
3「はよー、今日も可愛いねぇ」ウィンクかましてナンパしてくる水谷。

1!これも激しく希望!!爽やかに「乗ってけよ!」っていいじゃないすか。
ナンパは多分引くわ。

♪授業中・・・
1「おい、寝んなよ。当てられっぞ」シャーペンで頬を小突く阿部。
2「ねぇ、今日の弁当の中身何?」早弁しながら尋ねてくる田島。
3「わかんないとこあったら言ってね」古典の教科書を持って微笑む栄口。

1!その次2!
阿部っち好きです。
てか早弁してもまだ足りんのかい。

♪お昼中
1「これ 美味しい よ」パンを頬張りながら笑う三橋。
2「あ、お前口元についてんぞ」さり気無く飯粒を取る花井。
3「へぇ、お前にしては美味いじゃん」満足げに弁当を食べる泉。

1!でも花井も好きだ。

放課後…
1「ねぇ、俺とデートしない?」へらりとした笑顔で誘う水谷。 
2「ちょっと寄りてぇとこあんだけど」手を引っ張って強引に連れて行く田島。 
3「手、つないでもいいか?」照れながら手を握ろうとする花井。 
4「い 一緒に 帰ろ?」一生懸命に握りこぶしをつくって誘う三橋。
5「今日、お前んち行っていい?」意味深に口元をつりあげる阿部。
6「なんか食ってかねー?どうせ暇だろ?」悪戯っぽく笑い誘う泉。
7「あ、鞄持ってあげるよ」笑顔を浮かべて鞄を持ってくれる栄口。

4と5って駄目?二人ともめちゃ好きなんだけど。
三橋はすごく頑張ってる感があって可愛いし、
阿部は..........なんか、ノーコメで


やりたい人どうぞ〜。
年賀状おお振りにしよっかなぁ。

「どうしてん?急に」



学ランに身を包んだ男の子は、目の前に立つセーラー服に身を包んだ女の子にそう尋ねた。
2人は今、公園にいる。男の子は女の子に呼び出されてここまで来たらしい。


「ごめんなぁ。急に呼び出して」

女の子は申し訳なさそうに笑って言った。男の子は照れくさそうに「別にええよ」と言った。
この2人、いわば恋人同士なのだ。けれど、2人の間には静かな風が吹く。


「・・・どうしてん?」

男の子は気まずくなったのか、先ほどと同じ言葉を口にした。
男の子の言葉に女の子は今日男の子をここへ呼び出した理由を述べた。


「あんたに言わなアカンことあって」
「・・・何やねん」

男の子は素直に言った。





「実はな・・・うち、引越すことになってん」
「え・・・」

女の子は明らかに無理に作った笑顔を浮かべながら、わざと明るく言った。
その女の子の言葉に、男の子は驚きを隠せるはずが無い。






「・・・マジ?」
「マジ」

やっと呟くことのできた男の子の言葉に、女の子はしっかりと頷いた。

「父さんの仕事の都合で急にな、外国行くらしいねん」
「外国!?」
「うん」

さすがに女の子もだんだん辛くなってきたのか、うつむいてしまった。
男の子が恐る恐る女の子に聞く。

「いつ行くねん?」
「さらいしゅー」
「ほんま急やな」
「うん」



それっきり、お互い言葉がつまってしまった。と、いう表現が一番合うだろうか。
気まずい沈黙がしばらく流れた。

その沈黙を破ったのは、女の子だった。



「今まで、ありがとう」



ちゃんと男の子を見て、無理して笑って、無理して明るく言っているのが丸分かりだ。

「って伝えたかった」
「・・・・や、れ」
「え?」


「何やねん。それ」

「え・・・」
「何やねん。その引越すからバイバイみたいな言い方」

男の子は少し苛立っていて、少し悲しそうな顔をしている。
意外な男の子の反応に、女の子は驚くだけだ。

「別に死ぬわけちゃうねんから、会おうと思えばいつだって会えるやんけ」
「え・・・?」
「離れたって、俺はお前が好きや。やから、んな・・・・」

男の子はそこで一度言葉を切って、自分の手を強く握って、言った。



「そんな、苦しそうな顔せんとってくれ・・・」
「・・・!」

それは、まるで願っているようにも聞き取れた。
女の子は驚いて、男の子をじっと見つめていた。
男の子も、女の子から目をそらすことなく、見つめていた。



ふいに、女の子がふっと柔らかく笑った。
その行動に、男の子はムッとする。


「何やねん。結構ハズいねんぞっ」
「いや、嬉しくてさ」
「へ?」
「うちも、離れたってずっと好きやで」

女の子の素直な言葉に男の子はかすかに頬を染める。



「ありがとう」



そう微笑んだ女の子の顔は、作ったモノなんかではなくて。とても可愛らしい顔だった。
男の子もにっと笑って言った。

「どーいたしまして」







帰り道。2人は手をつないで笑いあいながら帰っていった。

空が、オレンジに染まって、2人を照らしていた。







〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「想いのカケラ」の愛美様からいただきました。
素敵な頂き物、ありがとう!!

もし運命的な出会いがあるならば、
これはその中でも最低の出会いだろう。







2. あいさつは気よく







「何をしている。と言った」
ゆっくりと振り返った先にいたのは、ひょろりと縦に長い黒髪の男の人。たぶん、ここの生徒だろう。それでもって、この教室の管理者で、この人は今...
(ものすごく、怒ってる....っ)
一瞬で冷や汗が出るほどの何かすごいオーラを感じる。
「え...あ、っとぉ、そのぉ〜....」
挙動不審になって目が泳ぐ。どうしても相手を見ることが出来ない。見たらきっとあたしは石になってしまう。
近くにあったテーブルに身を隠し(隠しきれていないけど)頭だけちょこんと出して、精一杯相手を見やった。

「こ、こんにちは.......」

オーラはまだ消えない。むしろ先ほどよりも増している。
怖い。
「あ、あの、ちょっと迷ってしまってですね。その、ふらふらと、えと、歩いてたら、ここにぃ....」
「辿り着いたと?」
何をしている。じゃない言葉を初めて聞いた。あたしは首を必死に縦にふった。そりゃあもう頭がおかしくなるくらいに。
突っ立っていたその男の人は、溜息をつくと、一歩一歩あたしに近づいてきた。あたしは一歩後ずさったが、当然狭い部屋で逃げる場所もなく、仕方なく諦めた。
あたしの前に来た後、彼は素っ気なく言った。
「何処から来た?」
「え?」
「何度も言わせるな。何処から来た?」
イライラ感がありありと見える。
「あ、えっと、学校見学で、友達と」
「来てはぐれたと?」
「........はい
大きな溜息。
「それじゃ探しようないな」と小さく聞こえた。あれ?けっこういい人?と思ったけれど、とにかくこの場の空気をどうにかしないと。というほうが先に浮かんで口が動いた。

「あの、ここに置いてあるのって、あなたが作ったんですか?」

突然話しかけてきたのに驚いたのか、ちょっとだけ目を見開いた顔を見せた。
「そうだけど....」
その直後、眉間にしわをよせた。
何かした!?とビビったが、その原因はもちろんあたしにあった。
「とりあえず、そこから出てこい」
あたしは未だテーブルの後ろに隠れていたのだ。



小さなテーブルと椅子を出され、命令口調で「座れ」と言われ、おとなしく座って待つこと数分。なにもすることがなく、ボーッとまわりに溢れるガラス工芸品を眺めていた。
そうしていると、カラカラと戸が開き、先ほどの彼が戻ってきた。
手にティーカップを持って。

「どうぞ」
「あ、どうも」
カップの中には熱い紅茶が入っていた。
彼からそれを渡されると、いったんテーブルの上に置く。そして、彼がもうひとつあった椅子に座り、紅茶を飲み始めてから、飲んだ。
部屋に響く、ズズズ、という紅茶をすする音。
正直言うと、かなり気まずい。
なんとかこの潰れそうなくらい重い空気を軽くせねば...!と頭を高速で回転させていたところ、最初に発された言葉は彼からのものだった。

「ここで何をしていた?」
怒っているような、そうでもないような口調だった。
「道に迷って」
「それは聞いた」
「うっ...だから、その...ここの作品見てました
なにも悪いことをしたわけでもないのに、自然と声が小さくなるのはドウシテデショウカネ?相手の様子をうかがおうにも顔をあげにくい。
「で?」
何が!?
そう突っ込んでしまいたかったが何せ初対面だ。ここは慎重に
「あ、ハイ。すごく綺麗だなぁと」
もちろんとびきりのスマイルとともに。
で、彼の反応はというと...

「ふーん」

自分で作ったものなのに、関心がないな。と思いながらまた紅茶をすすった。長い沈黙がやけに重く苦しく感じられる。
これは何かの試練だろうか。
そう思うくらいに重かった。

(どんだけ...)

早くここから立ち去りたいのだけど、そうはさせてくれないらしい。
彼が立ち上がった。






続き







長いのでいったん区切ります。

テーマ:連載小説 - ジャンル:小説・文学


大人が嫌いだった
笑顔の仮面が嫌いだった

笑い 嗤って 僕は見られた

大人になりたくなかった
どうしようもないことだけど
あの大人にはなるまいと歩き出した
ああだけどいつからか
僕も仮面をかぶっていた

笑い 嗤って 僕は見た

子供は僕を睨んでいた

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
仮面をはがせばそこには情けない大人の泣顔。


今日はこれでやめとこ。

テーマ: - ジャンル:小説・文学


耳をふさいでいた。
「聞こえないよ。」
聞きたくないから。
聞くのがとてつもなく怖いから。

目を閉じていた。
「見えないよ。」
見たくないから。
見えたらきっと、自分は壊れてしまうから。
涙腺がゆるんで、そこから滝のように涙が溢れ出そうだから。

声をひそめていた。
(知らないよ。)
心の中で呟いた。
本当のことを知ってしまったらきっと。
きっと...なんて考えたくない。

「なあ」
話しかけないでよ。
「君って」
問いかけないでよ。
「本当は」
怖いんだよ。
聞いたら見てしまうでしょう?
見たら知ってしまうでしょう?
知ってしまったらもう手遅れになってしまうの。
『何が?』
今まで作り上げてきた「自分」が壊れてしまうの。

それはまるで、フラフラと進む綱渡りのように不安定な感情。



「ひとりでいるのが恐くて仕方ないんだろう?」



ほら、一番下には真っ暗闇。



  


突き落とされるようにび降りた先



何が待っているのかもわからない。
暗い暗い闇の中に光はどこにあるでしょう。




終わり








意味わからないとか言わないで下さい。
前にも言った気がする。

テーマ:短編小説 - ジャンル:小説・文学


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愛美さんの想いのカケラ。
想いのカケラ
素敵な詩がたくさんあります。
行ってみる価値十二分にあります!

そろそろと、寝ている俺に(すでに起きているが)近づく足音。耳元にかるくかかった吐息がくすぐったくて、思わず動きそうになった。
「おはよーございます。」
朝の寝起きドッキリ!みたいにされても困るのだが。
未だ起きようとしない俺を見て、不機嫌な空気をかもしだす彼女は最終手段に入る模様だ。さて、どんなことが待ち受けるやら。
また耳元に口を近づけそっと囁く。

「今起きたらキスしようかなぁ〜。」
「どんとこい!」

新婚の妻に朝こんなことを囁かれて起きないヤツはいないだろう。
目覚めバッチリ。さあこの胸に飛び込んでおいで!的な動作を彼女はみごとにかわしてくれやがった。...コノヤロウ。

「さ、朝飯食って着替えて仕事さ行きんしゃい。」
何故なまる。というかそれはどこの方言だ。
突っ込む気力もないけど。
「キスは?」
「は?嘘だけど。」
おう、ハニー。それはさすがに傷つくぜ。
「あ〜みぃ〜。」
「泣くな。大の大人が、みっともない。」
しがみつこうとした俺をこれまたみごとにかわす彼女。だがしかし、二度も同じ手をくうわけにはいかない。俺はすかさず彼女の手を掴んだ。

「痛いんだけど。」
「嘘ついたお前が悪い。」
期待させといてそれはないだろう。と目で伝える。正確に伝わっているかどうかはわからないけど。とにかく伝えた。
「引っかかる方も悪いわ。」
「あ〜みぃ〜。」
「伸ば