ああカミサマ。
本当にいるかどうか、さだかではないけれど。
どうか最期くらい、このゴミ箱みたいな世界を美しく彩って。








因自殺








何年も住み慣れた中古のアパートの窓から夕日を見た。
いつもよりずっと赤く燃えている太陽が高層ビルの間に沈んでゆく。
最期のその色を、僕はしっかりと目に焼き付けた。

それまで青かった空を赤く眩しく染め上げる太陽は、まるで僕を見送るように、最後のショータイムのように輝いていた。まるで「さあ冥土の土産だ、持っていきな」とでも言ってるみたいだな、と胸の内で思った。
すると、手の中の鉄の塊がカタカタと震えた。正確には手が震えた。

(なあ、どうしたっていうんだ)

自分は決心したはずだ。この世界に勝手に見切りをつけて、勝手に終わっていくとこを覚悟して選んだはずだ。なのに、今更心の底から恐怖を感じている。もうどこで手に入れたか忘れてしまったソレが急に恐ろしく思えた。たしかに、凶器ではあるけれど。

世界にサヨナラを言う覚悟をしてここに至ったって言うのに、まだどこかでそれを怖いと、嫌だと叫ばんとする心がいる。

心が乱れたときにはいったん離れたことを考えて、冷静になりなさい。

たしか、誰かが自分に言っていた言葉。今となってはどうでもいいけれど。だってもう、覚えていないほどの、儚いものだったんだから。

――――いつか、自分もそうなるんだろう。
昔トモダチだった人とか、否定することしか知らない上司とかは、今ここで自分がいなくなったとしても、葬儀(に参列するかわからないけれど)が終われば、ああ、そういうやつ、いたな。くらいにしか思わなくなるのだろう。
もし、本当にそれだけなら――――悔しい。
お前が。お前たちが、自分にやってきたことを、やってきたことの結果を示してやろうと、身をもって教えてやろうと思ったのだ。
たしか、これも誰かが言っていた。

『自殺なんて人生の負け犬のやることだ』

違う。違う、違う!!
負け犬に蹴落とされたんだ。追い込まれたんだ。
だって、誰も助けちゃくれなかっただろう?
あの日、プレゼンを失敗して書類の片付けをひとりでやっていたとき、同僚や部下はこちらをチラチラと見ながらヒソヒソと話していた。内容は聞こえていなくたってわかる。自分のことだ。
「あーあ、まただよ」「なにしてんだ」とか、そんなことだろう。
そのときだ。

嗚呼、世界なんて、そんなものか。

ひたむきに真剣に歩いてきた道を一気に崩された気がした。


「...っ!!」

頬が熱くなる。なんだ、まだ熱があるのか。
ジャキ、という音ともに、額につめたい感触があたる。はぁはぁ、と荒れる息を整えようとした。そして、窓の外の沈みかけの夕日に向かって言った。



「さようなら、カミサマ」



あなたが作り上げたという世界は、最期まで紅く輝いていました。









終わり








はじめたのが何時か解んないんで、
結末が最初思ってたのと違うデス。
しょぼ〜ん

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下書き状態の記事が溜まっております。

あ〜あ〜あ〜

かき上げろよ自分。

aaaaaaaaaaaa


この手のひらに掴めるものなんて
とても少なく限られていて

嗚呼 今日もまた
僕の後ろに影はのびる

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
落書きが意味不明。

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rakugaki


いつの日かの落書きうpしました。
コピー用紙に描いてたやつを...ね...
昔ながらのセーラーって絶滅危惧種っぽくないですか?
まあ、ウチんとこはそうですけど。

はたして
これは夢か幻か
身体はふわりと宙を舞う
手をのばしてつかんだと思えば
ソレはするりと逃げるように
わたしの前から去ってゆく
別れも告げず去ってゆく
君はいまどこに

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わたしはあなたが羨ましい
あなたは創りだすことができるのに
わたしは壊すことしかできない

と消しゴムがいった

なにをいうんだ
あなたという存在がいなければ
誰がわたしの間違いを消す?

とエンピツがほほえんだ

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
突発的に思い浮かんだものです。

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強制バトン
見たら必ずやりましょう。(強制)
逃げようとした貴方!!
これからチキン野郎と呼ばれるのを覚悟の上ですか?
「こんにちはチキン野郎!」と言われますよ(含み笑い

日記のタイトルを「重要なお知らせ」にすること。


長いから追記へ

一面の白に倒れてみる
雪ウサギと同じ目線で
世界はどう見えるだろう

直に肌に触れるソレは
わたしの痛覚を鋭くさせる
麻痺する感覚
雪ウサギもこれを感じていただろうか

いつの間にか地面から
緑色の命がはえてきた
白から鮮やかな世界へ変わる
わたしは上着をぬぎすてた

雪ウサギはもういない


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
やば、もうすぐ塾だよぉ!

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寒いです。
ものっそい寒いです。
道路が凍ってますよ。このへんではものっそい珍しいんやけど、
みんな慣れてないもんだからツルツル滑ってこけてんの。

おかげで部活短くなったからよかったんだけどねぇ。
今雨ふってるからやんだらまた凍ってんだろうなぁ。
なんか楽しみ半分、不安半分って感じ。

追記でコメ返信です。

ふる 舞う 積もる 音もなく
見る 眺める 触れる とける
息吐く 白く 耳 塞ぐ 変わらず
足出す 踏みしめる 音を聞く
見上げる 落ちてくる 冷たく
汚れなく 美しく 純白に?

なんだ、雪にも色はあるじゃないか




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
意味が解らない人多数だと思われますが、
お気になさらず!

今日は買い物帰りにスリップした車があって、
渋滞で大変でした。
このへんでは大雪です。

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今日は寒いなぁ
雪でもふるんじゃねーの?
とか思って窓の外みたら


雪ふってるーーーっ!


うわ、まじで。
ウチ今靴下はいてないぞ。ストーブつけてないし。
死ぬ死ぬ(汗

防寒対策しっかりしないと

今まさにこの瞬間
ひとつの国がほろびました
そこはもう国ではなく
鉄と火薬のにおいがただよう
荒れ地となっておりました

最期のヒトはいいました

ああなんてこと
わたしが何をしたというのでしょう
夫は兵士にかりだされ
わが息子はかぞえ六つであの世ゆき
この地は墓場と成り果てた

ひとりの兵士はいいました

幾度も死体を踏みつぶし
我が生のために尽くした
耳をつんざく銃声とこびりついた返り血が
我が戒めと残るのだ

さて最後に笑うは?

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ぷかぷかうかぶ
お空のクジラ
色とりどりの虹をおいかけて
手をのばしたあの日々
その手は空気をつかんだ
その目に色をやきつけた
いつかきっと
いつか絶対に



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
いつか必ずつかまえてやる。

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プライズ




「ねえ、準備はいい?」
「全然だいじょーぶ」
「ドアが開いたら、パーン!だかんね」
「わかってるって」
コソコソと小声で話す女子数名のいるこの教室に、もうひとりの女子がやってくる予定だ。ほら、足音が聞こえてきた。
もうすぐだ
もうすぐだ
ケーキは用意した
プレゼントもある
あと必要なのはこの舞台の主人公だけ。

さあ、さあ!

ドアを開けた瞬間に鳴る軽快な音と、
主人公の笑顔がまぶしい青春の1ページ。

また新しい時を刻む





終わり






ハッピーバースディ自分。
今日の晩ごはんは豚しゃぶでした。
ケーキを食べました。
うんうまかったよ。
今日から殺人窃盗詐欺暴行その他もろもろやったらつかまりますよ。
べつにやりませんよ。月に誓ってね。

とにかく自分おめでとう!

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ある日のとある人々のとある会話





「アンタってアタシが死んでも泣かなそうよね」
昔から冷静沈着のイメージを片時も崩さなかった我が幼馴染みに宣言するように言ってみた。唐突な質問にも幼馴染みは顔色ひとつ変えずに答えた。
「それは俺が血も涙もない冷酷な人間って言ってるのか?」
「そうじゃないけど、でもアンタの泣顔見たことないし」
そうなのだ。初めて出逢って十数年たつが、彼の涙というものを目にしたことがない。そればかりか、泣いたという話さえ耳にはいったことがない。
「あぁ、最後に泣いたのいつだっけ」
ほら、彼自身忘れているんだ。
アタシが見ていないのも、そう思うのも無理はない。
だから言ってやったんだ。アンタは絶対に泣かないでしょって。
案の定彼はいつもと変わらぬ表情で淡々と言葉を紡いでいる。
「でも、お前も俺が死んでも泣かなそうだよな」


アンタって絶対泣かないよね、なんて言うから、聞き返してみたくなった。
泣かなそう前提、泣かないという確信だ。
俺だって彼女が死んだところで泣くようなほど弱くはないし、それは彼女だって同じはずだ。多少の感情の動きはあるだろうけど、泣くという行為までは至らないだろう。
互いを想っていないわけではない。むしろ、それに近いものを持っているといってもいい。けれど、失うとしても、失ったとしても、人生そのものを帰る要素なんてどこにもない。だから、泣かない。
理屈なんてない。むしろいらない。
そんな曖昧なものでいいと思っている。
なあ、そうだろう。


「うん、多分泣かないだろうね」
そう微笑む彼女の言葉は、自分の予想通りのものだった。
「だろう、だから俺も泣かない」
「なんか理解しづらいけどね」

まあそんなことでいいじゃないかと、笑う平和な日。







終わり






なんか泣く泣かないの話題でどこが平和なのかってねぇ?
書いてる途中でわけわかんなくなってきた。

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がる星






プルルル...
と、気が抜けそうな電子音とともに喜びはやってきた。
「もしもし」
『....』
「もしもし?」
『あたしやけどっ』
声の主が愛しい人とわかると自然と頬は揺るんで会話がはずむ。
「珍しいな、そっちからかけるなんて」
『べつに...生存確認しただけ』
「声が聞きたかったんじゃないのか?」
『五月蝿い!そんなんちゃうし!ただ...』
「さみしかった?」
『ち、違うって言うとるやろ!アンタおらんといじめる奴おらんけん暇なだけじゃ』
顔に出やすい彼女のことだ。きっと今頃耳まで真っ赤に染めて、手足をバタバタと暴れさせているに違いない。容易に想像できる。
「わかったよ。今度の夏はそっちに帰るから」
『ん、おばさんにも言っとく』
「よろしくな」
『ねーちゃん、鍋がふきだしたー』
『えっ!嘘、ちょ、火ぃ止めて!』
何で料理中に電話するんだ。
「あーなんか取り込み中?電話きろうか?」
『え、あ...うんわかった....じゃあね』
急に声のトーンがさがった。本当にわかりやすい。
「ああ、またな。絶対帰るから」
『帰ってこなかったら殴りにいくから』
「それは恐ろしいな」
笑いながら、しばしの別れを告げて、電話をきった。
彼女は今どんな顔をしているだろうか。
想像して、また頬が緩む。

「夏のスケジュールは決まりだな」
電話嫌いの彼女からのお願いなんだ。断るわけがない。

夏が待ち遠しくなった。





終わり






短いね。

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あの子はかわいい
わたしはぶさいく
あの子はかしこい
わたしはばか
あの子はやさしい
わたしはわがまま
あの子は人気者
わたしは嫌われ者

わたしはあの子のまねをした
わたしはいまでは人気者
あの子はいまでも人気者

わたしは誰だ?

その小さな手をにぎった
きみは笑うぼくも笑う

つながる手のひらから
ドクドク波打つきみの鼓動と
激しく波打つぼくの鼓動がかさなって
ちいさな楽団ができた

頬をなぜる風がくすぐったくて
身をすくめた春の野原

土のうえの花がささやく
空のうえの鳥がうたう
ぼくの隣にきみがいる

遠くて愛しい夢の中

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
久しぶりに詩を更新しました。
最近小説の方が更新多くないですかね?
気のせいかな。

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久々に日常を語ってやろうと思います。

ま、ウチは部活で卓球をやっているわけなんすけど、
最初に基本練習するんよね。
フォア、バック、つっつきって感じでね。
調子いいときはめちゃくちゃ続くんだけど、今日はヤバかった!!

最高1000回続きました

もう手が痙攣しそうに痛いんじゃけど。
なんか言いたかったんだよ。うん、

前にもあったけど、あれはダラかった。
周りの皆が「落とせ〜、落とせぇ〜」的な雰囲気をかもし出してさ、
結局1000で止めたけど、その後はダラすぎてしゃがんで笑ってたよ。
思い出しても笑える。

ああ、それから、今日は塾がありやがりまっせ。
7時30分から。宿題やってないんじゃけど、どうしよう?
そうだ、今からやろう。

僕の彼女は詩人だ。
いつでもきれいな言葉を身にまとって、きらきらと輝いている。
そう彼女に告げたら、彼女はいつもの――困ったような微笑みを見せた。
「詩人なのはキミも同じだよ?」
なんで
「誰だって恋をしたら詩人になるんだから。知らない?」
知らなかった。
だけど、ほら、君のほうが詩人に合っているよ。
「へえ、なんで?」
だって僕はそんなふうには笑えない。
僕はそんなふうに考えない。
僕は、僕は―――――








わかれ








僕と彼女は一心同体ともいえるほど、いつだってそばにいた。
初めて出逢ったのは、彼女が三歳のとき。大きくてくりくりした目が綺麗で可愛いなぁと思った。彼女は僕を見るなりパァッと笑顔になり、すぐさまギュッと抱きしめられた。
そのときから、ずっとそばにいた。

彼女はいつも僕に話しかけてくれていた。
「ねえ、今日なにして遊ぼうか?」
「おままごとしよっ!あたしお母さんするね」
「もうお休みの時間なんだって...明日も遊ぼうね」
空が暗く染まるころになると、彼女はいつも僕の鼻先にキスをして、僕をベッドの中で抱きしめながら眠った。彼女はあたたかくて、やわらかくて、すごく安心した。

だけど、彼女が学校というところに行くようになると、毎日のように遊ぶことができなくなった。勉強をしなきゃいけないと言ってたけど。
それでも、彼女は僕に話しかけてくれていた。
「今日ね学校で足し算をならったの」
足し算ってなんだろう。
不思議に思う僕に彼女は紙にその足し算っていうのを書いてみせた。
それでもわかんなかったんだけど。
だけど、変わらず笑顔で話しかけてくれる彼女は僕にとっての幸せだった。

僕と彼女がであって十三年、彼女が高校生っていうのになると、もっともっと忙しくなって、遊ぶ回数も、話すこともどんどん少なくなっていった。
成長っていうらしい。
そういえば、出会ったころは同じだった僕と彼女の身長も、いつのまにか彼女に超されていたな。それが成長なのかな。

彼女と僕との最後の会話はいつだっただろう。

抱きしめすぎてボロボロになった僕の体が覚えているはずなんだけど、
ああそうだ。

「ねえ、あたしどうしたらいいんだろう」
どうしたの
「将来とか夢とか全然考えてない。皆もう目的を決めて進んでるのに」
ねえ、将来ってなに
「このままじゃあたし、取り残されちゃうや」
ねえ泣かないで、ほら笑ってよ。
僕の想いは言葉にならないけど、体は動きもしないけど、
どうか届いて
「あたし、キミと同じだったら良かったのに」
僕も、君と同じだったらよかったのに
「そしたら、何も考えずに、過ごせるのに」
そしたら、ずっといつまでもそばにいられるのに

そうだ、最後の言葉は噛み合なかった。
もう僕の想いは彼女には届かない、遠いものになってしまったのだ。
涙のでない体で泣いているとき、彼女のお母さんがやってきた。

「あら、こんなにボロボロになって...もう潮時かしらね」

そう言ってお母さんは僕を抱えて彼女の部屋から出ていきました。
彼女がいない昼間のことでした。



その日の夜。



「ねえ、母さん。あたしの部屋にあったぬいぐるみ知らない?」
「あああれね、ボロボロでもう直しようがなかったから捨てちゃったわよ」
「そっか」
「何、必要だったの?」
「違う違う。あの大きなぬいぐるみ無いと部屋が広く感じるなぁって。それにもう高校生だし、ぬいぐるみからは卒業でしょ」
「まあ、そうよね」



彼女が僕の事を口にするのはそれが最後でした。







終わり








語り手がぬいぐるみっていう話...
わかりにくいなぁ。

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最初ノリノリでフォトショひらいてゴリゴリやってたんですが、
途中で疲れました。
結果コレ↓

らぶ


You're the one.(あなたしかいない)
と言う感じのを描きたかったのよ。

なんか女の人はトリシャさんっぽいけどスルーで。
いや、あの人描きやすいんですよ。髪型とか。けっして同じではな(強制終了

『ねえ奈緒ちゃん』
『うん』
『おとなになったら僕奈緒ちゃんをおよめさんにするから!』
『...うん!いいよ!』

二つ返事でそう言った彼女は結局、自分の手をとることはなかった。








悔を踏みつぶして









なんで、幼馴染みなんて関係になってしまったのだろう。
誰よりもそばにいて、誰よりも理解しているはずなのに、それ以上近づけないボーダーラインが引いてあって、オレはそこから先へは行けないんだ。
いや、いこうと思えば行けるようなものなんだけど、できなかった。

「ねえ、あたし...好きな人できたんだ」

ほんのりと赤く染まる頬と、いつもとは違う...そうまさに恋をしてキラキラと輝く瞳をオレに向けながら、奈緒は言った。
喜べばいいのだろうか。
ただいつものように接しなければと頭が訴えた。

いつものように、
いつものように...

いつも、どうしていたっけか。

「あ...ああ、そう、なんだ」
目をおよがせてたどたどしい日本語を紡いだ。
「でね、その人と...付き合うことになったの!」
嬉しい感情を抑えきれずにオレに飛びつかんとする奈緒。ズキズキと痛む胸は「限界だ」と叫んでいる。彼女の長い髪がなびいて、フワリとシャンプーのいい香りがした。その香りがオレの理性をつつく。抑えようとする体とは裏腹に「奪ってしまえ」と囁いているようにも感じた。
(奪ってしまおうか)
ふっと頭に浮かぶ自分の心の声に首を横に振る。

それはできない。
それだけはできない。

今ここで彼女の初々しい唇を奪って、自分のものにしてしまえば、それほど幸せなことなどないのだけど、それは結局彼女を不幸にさせ、この笑顔を奪ってしまうのだ。
そんなことになってしまったら、もうオレは耐えられない。
(だから、言えない)

抱きしめたい(抱きしめられない)
キスをしたい(することができない)
閉じ込めてしまいたい(それでも自分のものになんてならない)

子供の頃の約束なんて、所詮思い出として片付けられるものなのだ。
それでも、心の底から欲しいと願っている。

彼女を不幸にして、幸福を手に入れるか。
彼女の幸福を願って、不幸を選択するか。

オレは後者を選んだ。ただそれだけのこと。なのだけど、体は正直なもので「苦しい」「痛い」などと悲鳴をあげているのだ。
伝えることだって、できない。
きっと彼女を困らせることになるから。
誰よりもその眩しい笑顔が好きだった。だからせめて守りたい。
そのためには、この感情さえも、犠牲にするんだ。

(そうさ結局は)

オレは誰よりも何よりも臆病な男なんだ。







終わり








できるだけ早く書き上げようとした結果コレです。
主人公名前出てこないケースが多いです。何でだろ?
詩、「出すことのない手紙」をベースに書きました。

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奏チャンからバトンきましたぁ。

[題名に名前が出てきてビックリした人が受け取るバトン]

ルール
1.回ってきたら5文字の言葉を携帯の記憶している変換機能で1文字ずつ変換
2.その変換機能で出る上位5文字を惜しげもなく載せる

「おとしだま」

らしです。ってなわけで早速、

 おめでとう、思う、大川、思います
 トーク、友、とにかく、所、途中
 白、シカト、正月、下、縛り
 だって、だった、大丈夫、だ、だよ
 マジ、マシンガン、前、待て、マルマ

おもしろくもないでしょ?ウチのはさ。
気になるのはマシンガンくらいかと思いますけど。
ちなみに「ポ」ってうったら「ポルノグラフィティ」が出てきます。

次のお題はぁ...

「やすみあけ」

で、よろしく!!
暇だったらでいいです。やりたい人はやってください。

人の命とはまるで泡沫のように、いつか突然パチンとはじけて消えてしまう。
それは哀しく、苦しく、時には愛しさを感じる。

はじけた命はどこへ逝くのだろうか。
きっと天国へいっているだろう、と神を信じていない自分でさえそう考える。
それほどに、まわりに多大な影響をあたえるのだ。
いい意味でも、悪い意味でも。

幼い子供が親を失う。
とめどなく涙は流れ、きっとこう泣き叫ぶのだ。
「なんでぼくをおいていくの」
玩具をねだるのとは違う涙で、
声が枯れてしまうんじゃないかと思うくらいの大きさで、
泣いて泣いて...そして
(嗚呼だけれど)
もうそんな歳ではないのだと、ぐっと歯をくいしばる。

願いが叶うとしたら、どうかもう一度、
もう一度会えたなら。
会えたなら?

それを言ったら、きっと君はバカらしいと笑うだろうな。







021.ッサン♯2春光







サァ、とやわらかな風が髪を乱れさせる。それを直すこともせず、目の前の墓石の前に片手では抱えきれないほどの花束をそっと置いた。
赤いアザレア。
彼女の好きな花だった。
『知ってる?この花の花言葉――』
脳裏に浮かぶ彼女の顔と声。男の自分に、花のことなど詳しいわけがなく、そっけなく『何だ?』と聞き返したのを覚えている。今となっては、あのときにもっとちゃんと聞いていれば良かったと後悔している。

『愛されることを知った喜び。ね、素敵でしょ?』

ああ、うんそうだなぁ。
あのときはどうでもいいと思っていたのだけど、本当に馬鹿だなぁ。俺って。
ちゃんと話してれば、こんなにも後ろめたいものなんて残らないのに。
いや、それだけじゃない。もっと、もっと、君といれば良かったなぁ。
今更なんだけど。

人は死んだらもう生き返らない。
当たり前だ。こんなことは今時子供だって知っている。そういえば昔、ゲームみたいに人間にもどこかにリセットボタンがあって、それを押せば何度だって生き返るんじゃないかって考えていた時期があった。
「昔から、俺は馬鹿だからな」
大好きだった祖母が死んだとき、自分は顔にかぶせた白い布をはぎとってリセットボタンを必死に探していた。
もうその頃にはそんなものないってことは知っていた。
だけどきっと、いや確実に、認めたくないと探していたのだろう。

子供なりの死に対する最後の否定行為なのだ。

「笑うだろ、きっと」
今だって、あったらいいと思っているのだから。

俺とは違って、頭の良かった彼女は自分を蝕んでいく病気のことを最後まで俺に黙っていた。何と言う名前だったか、もう忘れてしまった。大事な彼女のことなのに。
最後の言葉だけはちゃんと覚えているけど。

『ねえ、今日いい天気?』
『そう...よかった。あ、見て、鳥』
『あたし、“あたし”に生まれてきて良かった』
『最後までそばにいて、手握ってくれる人がいるんだもん』

かすれた「ありがとう」を最後に、彼女は目を閉じた。彼女の母は何度も何度も彼女の名を呼んでいたけれど、俺はぎゅっと手を握ったままだった。
弱り果てて、骨と皮だけの手だった。
そんな風になるまで、気がつかなかったのだ。彼女の異変に。
とたんに目尻が熱くなった。ボロボロと涙は溢れ、より一層手を強く握った。

悔しかった。
何もしてやれない自分に苛々して、哀しくて、また泣いた。



ピィーヒョロロロ、と奇妙な声で鳶が鳴いた。
彼女が亡くなって、こんなにも自分の世界は変わったのに、世界は知らんふりで過ぎていくのだと、今自覚した。
物語で言えば、主人公でもない脇役が滑って転けたような些細なことなのだ。たとえその脇役が骨折したとしても、物語は紡がれていく。そんなもの。

俺にとっては哀しいけれど、世界にとってはどうでもいい日常。
俺もいつかはその日常に巻き込まれて逝くのだ。

「だからさ、そのときまで待っててよ」
生前に話せなかったこと、話したかったこと、言葉じゃ伝えきれないもっとずっと伝えたいこととか、土産として抱えて逝くから。
絶望なんかしない。君の笑顔は俺にとっての最後の希望だ。
絶望なんか、しない。






もう一度会えたなら。
その温かい胸の中、沢山泣いて力いっぱい抱きしめたい。

(な、バカらしいくらい切実なんだよ)









終わり









久しぶりのお題更新。
この曲はうん、ホント大好きですね。
じぃ〜んと胸に染み渡るんです。
これは晴一さんのお父様がお亡くなりになられたときの歌でして、
大切な人を失うことの哀しさ、
また会いたい、会おうっていう願いも込められていて、すごく好きです。
「もう会えないのかなあ?そう思うのは寂しすぎるから」
歌詞の一部です。
寂しすぎるから、また会おうと思うってことなんでしょうか。奥がふかいです。

テーマ:短編小説 - ジャンル:小説・文学


ああ、新年早々いい知らせが入ったよぉ!!

ポルノグラフィティボーカル岡野昭仁結婚!!

おめでとうございます!!

昭仁さんお幸せに〜。

笑えないのは
心が渇いてしまったから

怒れないのは
心が死んでしまったから

泣けないのは
心が泣いてしまったから

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A HAPPY NEW YEAR!!


今年もウタカタビトともどもヨロシクお願い致します。


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