衝動

嗚呼どうしたものか胸の奥底からドロドロと黒く黒く体が汚れてゆく今すぐにでもこの腹を引き裂いてぐちゃぐちゃに腐っているであろう中身を取り出してしまいたい残酷に笑う君もその向こうで踏みにじるように嘲る第三者も腐敗臭の漂うこの部屋も全部全て

灰になってしまえ

お久しぶりのPCからの更新となります。
ってなわけでとりあえず追記にてコメント返信。

ちくささんと牧野へ

20080329200803
今帰ってます。
姫路です。
新幹線はやいけど、家つくの10時だよ。

あ、こめ返信後でします。

20080328183703
あ、画像は期間限定のじゃがりこです。まじうまい。       

暇なんで初めて顔チェキなるものをやってみた。

結果は、

54%上野樹里に似ています。

とのことだ。
のだめ!ぎゃぼー!

ちなみに、アニマルチェキではレッサーパンダに似てた。

とても大事なお知らせでございます。

この度春休みだぜヒャッホーイ!...ではなく、

ちょっと京都に行ってきます。

ですので、更新が少なくなるかも(なる)です。

ケータイからするかもだけど。

こんにちは!FC2ブログトラックバックテーマ担当北条です。
今日のテーマは「最近注目しているアーティストは誰?」です。

毎週金曜日恒例となりましたが、本日もプレゼント付トラバテーマです!
ヴィレッジ・ヴァンガードさんから頂いたプレゼントが当たる
プレゼント付トラックバック第3弾です!じゃんじゃん参加してくださいね!

3月にあと1回、プレゼント付の
特別なトラックバックテーマが...
第462回 プレゼント付☆「最近注目しているアーティストは誰?」



....ということで、やってみようとおもふ。

そりゃあやっぱりポルノグラフィティなんですよ!ウチは


〜蜜柑箱の回想〜

そうあれはウチがまだ小学生のころ、
ちまたで鋼のがアニメを放送していたころだった。
時間だと思いポチッとテレビをつければ
「君の手っでぇ〜」
という昭仁サンの歌声が聞こえてきました。
しかし!あの頃はまだ若かった。ポルノの良さに気付かず鋼のに気をとられていました。

あ、いやどっちも好きだけど!

てか今メリッサかかってます。ハイ。
好きだったけど、まだ本気じゃなかったといいましょうか、
で、本気になりだしたころはもっと遅くて、なんと中学1年ですぜ、旦那。
去年?いいやあえて二年前といいましょう。

ハネウマで心をつかまれたわけですよ。

〜回想終わり〜

それからハマりにハマって今に至る。

他にもコブクロとかFLOWとか好きなのいるけど今だポルノを超えられずってところですね。

すると、女は立ち上がった。雲はあるけれど快晴と言えよう空を見上げ、男には目を向けずにポツリ呟くように言うのだ。
「     」
女が言葉を発した瞬間誰かが仕組んだのか、春一番が吹き荒れた。男は女の最後の言葉を聞き逃してしまったけれど、さして気にする様子もなく風で消えかけた煙草をふかしている。女もまた同じように気にする様子も素振りもなくクルリと男に背を向けた。やわらかな白のロングスカートがふわりと舞うように揺れたのを視界の片隅に確認した男もスクと立ち上がる。その口元にあった煙草は少々乱暴に靴で踏みにじられた。一方、小柄の部類にはいる女はその体には大きいと言えるキャリーバッグを手に持ち、少し離れた塗装がとれかけのバス停に向かい歩き出す。それを背中で感じ取った男も、女が進んだ方とは逆の方向へと歩き出した。
ブロロロ...というエンジン音と妙に生暖かい風が男の隣を通り過ぎた。

嗚呼、バスが来た。









説のように









パラリ、ペラリ。無言で明美はページをめくる。彼女が読み進めている本は、どうやら人気作家の新作らしく、とても熱心に読み続けている。(読みふけっているというほうが適しているくらいに。)そんな時、オレは黙ってその風景を眺めている。面白みも、色気もありはしなかったが、それはそれで新鮮で、何より幸せだった。
しばらく眺めていると、どうやら読み終えたのだろう。明美はパタンと本を閉じた。
「どうだった?」
「え、あぁ、うん。すごく切なくて、最後は泣きちゃいそうになっちゃった」
ふわりと蕾がゆっくりと花開くように明美は笑った。どうやら、そうとう気に入ったらしい。
「なんかね、しっかり手をつないでいた二人がそれぞれの目的の為にゆっくり手を離そうとするの。いろんな思考が重なって、しだいに壊れていくように離れていくんだけど、言葉がきれいで、残酷でもあって、すごく良かったと、あたしは思うよ」
「本当に?今度貸してくれるか?」
「うん、いいよ!」
絶対気に入ると思うから!そう断言した彼女に借りた本はそれ以来彼女に手渡せることはなかった。



明美から借りた本を読みながら、ふと自分たちの出会いについて思い出した。あれはたしか雨がやんで、雲の隙間から青色が少しだけのぞいていた日。傘を忘れて雨宿りをしていたオレは雨がやんでもそこから動けずにいた。同じく雨宿りをしていた明美に見惚れてしまっていたからだった。つまりは一目惚れ、だったのだ。明美は雨で濡れてしまった服を乾かそうとスカートの端をもってぱたぱたとはためかせていたから、オレはポケットの中にあったハンカチを取り出して、とっさに彼女に渡した。それが二人の出会いだった。明美は「ありがとう」と言って微笑むと、ふと何かに気がついたように空を見上げた。
「あ...虹だ」
彼女の目線の先には、七色の淡い線が浮かんでいた。
オレは、それが世界で一番綺麗なものだと感じたのだ。



(なんて、昔にひたってみたりする)
今そんなことをしても意味はないのに。ただ何処から間違っていたのか答えを合わせていたのだけど、考えている途中で虚しくなった。どうやっても、目の前の明美の気持ちは変わらないのだから。
「...なあ」
「なに?」
ひとつ、息を呑んで。
「じゃあさ、もうオシマイなのか?」
心の中で、嫌だと叫びながら、オレは尋ねた。すると明美はばつが悪そうな顔をして「ああ、うん。そうかもしれない」と力なく呟いた。
「そうか...」
何も、言えなかった。

どれだけ君を愛しているのか、とか。
君に逢えて良かった、とか。
もっともっとあたたかで切なる想いがあるというのに、それらは言葉にならなくて、喉を通ろうとした瞬間泡沫のごとくはじけて消えてしまった。

オレがただ黙っていると、明美がスクと立ち上がった。日の光がささない今日、暗く曇った空はこの場の空気をますます重くしてゆく。オレはキュッと首を絞められたように息苦しく、ただぼんやりと明美を見つめていた。彼女と、目があうことはなかったけれど。
「雨、降りそうだね」
ぽつり。明美はひとり言のように小さく呟いた。
「...ああ、降水確率80%だってさ」
少しの空白、そして返答。少しずつ確実にギクシャクしてくる会話はまるで壊れてから回ってばかりいる歯車のように思えた。
「じゃあ、早く帰らなきゃ」
斜め後ろから見ただけでは、明美が笑っているのかどうかわからない。泣いているようには見えない。それは確かだった。
「あ...」
何かを言おうとして、オレはやめた。朝の天気予報を見ていたオレは折り畳み傘を持ってきていたから、一緒に帰ろうか、と言おうとしたのだ。けれど、もうオレと明美の帰る場所は違うのだ。
もう、言えない。
愛を囁くことも、手をつないだり抱きしめあったりすることももうないのだ。
正直、胸が苦しくてたまらない。
「ねえ」
「、なんだ?」
「...やっぱりいいや」
「気になるだろ」
「言ったらきっと、君は悲しむから」
何度催促をしても、明美はしぶった。それは、最後のオレへの気配りなのか、それとも――。
けれどオレはどうしても気になってしまった。
「いいだろう、どうせ....最後なんだから」
ヒュッと明美が息をのむのがわかった。少しだけ目を見開いていることも、また。
「....」
それでも悩むか、いや違う。明美は素早く振り返り、その憂い唇をオレの耳元に近づけた。久しぶりの彼女との近距離にオレが驚いているうちに彼女の口は動いた。


「    」


言い終わるか否か、明美は走り出していた。
「.......」
その短い言葉を理解するのに、オレは随分時間を必要とした。
「っ!」
理解して、走り出した頃にはもう遅くて、明美の後ろ姿どころか影までも見失った後だった。酷く後悔する余裕もなくて、ただ立ち尽くした。

パラ、パララっ、

一粒二粒と雨がオレを慰めるように、あざ笑うように、降り出した。
(嗚呼)
最初で最後、明美から借りたあの小説は快晴で、決してこんなものではなかったのに。
きっと振り返りもしなかったであろう彼女からの最後の言葉はたったの4文字。それなのにこんなにも苦しい。けれど、涙はでなかった。雨が頬をつたってそれらしく見えたけれど。



(サヨナラ、か)



世界でこんなに哀しくて苦しい言葉を、オレは知らない。








終わり







タイトルはポルノグラフィティの「小説のように」から借りていたり。
話の流れもそうですが、少し違う?

追記でコメ返信します。

まるで坂道を転げ落ちるように
それは止まることを知らず
理性が壁をつくろうとも
それは更に加速して
崩壊へと足を進めるのだろう

気付いてしまってからではもう遅いのだ

また塗り絵版に参加してきました。
今回の線画は楽壱さまのです。

k

画像クリックで大きく表示します。

ありがとうございました!

追記でコメ返信します。がりゅーさんへ

具体的な何かなんて要らないと思うんだ、正直。
説明なんかできないものだから、きっと。

生きる為に生まれたのだと

そう思ってはいけないだろうか。

もし私が(もしくは君が貴方がお前が)要らぬ存在ならば
そもそもこの世界に生など授かってはいないだろうね



このたび文芸Webサーチにはいりました。
という報告だけ。

塵一つないこの部屋は
何もなくて
汚れきったこのボクは
ゴミ同然?

声の届かない部屋には
やけに響いて
僕の在り方思想存在を
責め立てる様に

塵一つないこの部屋は
どうやら僕には窮屈みたい

テーマ: - ジャンル:小説・文学


コメントお返事するぜ
追記で豆吉へ

最近ウチの友達がipodnano買ったんですが、
入れる曲がないそうで、ポルノのアルバム一枚借りたって言ってました。
でも大ファンってわけでもないからあんまり(いや全く)知らないのばっかりだそうで。
ウチが

「どんな曲はいってんの?」

ときくと、

友「えーと、真ん中らへんの曲の曲名にGoが入ってる...
蜜柑箱「Go Steady GO!やろ?」
友「あ、そうそう!」

その後、

蜜柑箱「あぁ、そのアルバムWORLDILLIAだ。それやったらあれ知ってるでしょ、Mugenとかワールドカップの曲やったしわかるって。ちゃららららららーららみたいな感じではいるやつ。イントロがね。それならわかるやろ〜」

みたいなことをつらつらと喋っていたらその友人がひとこと


友「...なんかすごいね」


ええ、そりゃあポルノ大好きですから!!


追記でコメ返信31ちゃんへ

ポルノの晴一サンは作詞の天才だと思う。
突然なに言い出してんだ、とか言わないでください。

いや、だって!
月飼いとか天気職人とかふつー思いつかないでしょ!
僕は後者が好きです。どっちかというと。

「同じものなんて
 二度とはできやしない
 いつでも気持ちを織り込む
 ただ頑に」

の部分いっちゃん好きや。
個人差はあるだろうけど、心にグッと来るものがあります。
しかも昭仁サンの声で更にパワーアップ(え?)!

最近ではオニオンスープも好きですよ。

なんだろ、頭の中ではぐるぐると言葉がめまぐるしく巡っているのですが、
うまく表せません。
おお、神よ、我にボキャブラリーを...(は?

あ、やば。
塾の宿題しなくちゃ。

庭の木にとまった小鳥がかわいくさえずる。それを合図に亜希は階段をのぼった。大家族が住んでいる訳でもないのにだだっ広いこの家の廊下は長い。目指している部屋まで行くのにとても遠くから来たような感覚になったりするのだが、それも慣れたもので。きっと気付くはずはないだろうがコンコンとかるく部屋のドアをノックする。もちろん予想通り返事はない。いつものことだが、仕方ない、と小さくため息をついて部屋に入った。
そこは殺風景な部屋だった。余計な飾りなどはいっさいなく、小さなテーブルとその隣にはあまり使われていないスタンド。そしてベッドがあるだけの部屋だ。
亜希が用があるのはそのベッドでスヤスヤと寝息をたてているこの家の主。
「光輝さん、起きてください。朝です」
ゆさゆさとその光輝と呼ばれた男を揺さぶり、起こそうとするのだが、起きる気配はない。そこで、これまたいつものように亜希はスゥと息を目一杯吸って...
「起きなさい!!」
勢い良く吐き出した。
さすがにこれにはびっくりしたのか、ビクッと身体がゆれた。どうやら起きたようだったが、起き上がろうとはしない。
「...光輝さん」
「う、あと5分」
「駄目です!」
亜希はそう一喝すると、掛け布団を光輝から引きはがした。すると、一度は抵抗したものの、すぐに諦めたのか光輝はしぶしぶといった感じで足を床に下ろした。先ほどまでぬくぬくと温まっていたものだから、床の温度は冷たかったらしい。少々大げさだったが、ビクッと反応した。
「あ、ごめんなさい。これスリッパ」
亜希はそれを見てすぐに近くに置いてあったスリッパを光輝にわたした。
「今日は気持ちよすぎるくらいの晴天ですよ」
そう言いながらシャッとカーテンを開けた亜希。光輝はチラリと声のする方を見ると淡く微笑んだ。ああ、またやってしまった。亜希は内心で自分を毒づいた。光輝は今複雑な心境の中にいるだろう。

だって、窓からこぼれる日差しも、雲一つない青空も、
彼の目には映らないのだから。







濯日和






黒田光輝。彼は言わば「盲人」と呼ばれる部類に入ってしまうのだろう。けれど、何故そうなったのか、亜希はまだ知らされていない。今は固く閉じきっている彼の瞳が病気なのか、事故なのか、それは当人のみぞ知るだ。
「うん、いつも美味いな。君の料理は」
けれど他の人間と変わらず暮らしている。それは亜希にとってとても喜ばしいことに思えた。
「何言ってるんですか。ハウスキーパーなんだからこれくらい当たり前ですよ」
困ったように言う亜希のそれは単なる照れ隠しだった。ほんのりと頬も染まっているのだが、光輝にはわからない。否、見えない。
その後、カチャカチャという食器がぶつかりあう音だけがその場に響いていた。かといって、決して気まずいという訳でもなかった。これも、毎日同じことを繰り返しているからだろう。
しばらくすると、ふと光輝が顔をあげた。

「今日は洗濯日和だな」

窓のある方角に顔を向けながら言うその様は、まるで外の様子がハッキリと見えているのではないか、と言わんばかりだった。
「...わかるんですか」
失礼極まりないとわかっていてもこぼしてしまった言葉に、亜希はハッと口をおさえた。けれど光輝は気にしていない様子で言葉を返す。
「だって君が言っただろう?」
一拍おいて、
「“気持ちよすぎるくらいの晴天”だと」
にこりと微笑んで言った。
「それに今日は風が気持ちいい」

ああ、この人は本当に目が見えていないのだろうか。
亜希の心の中にふと浮かんだ小さな疑問。けれどそれを簡単にかき消してしまうほど、ここの空気はあたたかなものだった。

「....そうですね」

そう淡く微笑んで、今日もまた始まる。







続く







連載してやろうと思います。
追記でコメ返信です。狐子さんへ

空には花を
風には歌を
のせて私は
何処へ行こう?

海には碧を
森には蒼を
探して私を
まだここにいる

出会いに涙
別れに笑みを

心を淡く染め上げる

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
追記でコメ返信です。愛美ちゃんへ

ひとひらのハナビラが私の視界を遮るように   
ひらりはらり

悲しく見えるのは一時
そのさきに開ける新たなる日々が
手招きをしている

嗚呼 春がくる

こめ返信
一応反転

→柚
わざわざおしらせあいっとー!
時間があるとき行かせてもらうぜ。


以上!これから塾に行ってきます。

いままでコメ返しをコメでしていましたが、こっちでやろうと思います。

反転で。

→rijuさん
正真正銘中学生ですよぉ。今年はもう受験生です。
こんなに褒められると照れちゃいますが、あえてその原因をあげるならば
ウチが読書馬鹿だということにあるかと...
ウチの家には漫画と本が溢れているもんで、何回も読んでたら表現の書き方とか覚えちゃうんですね、これが。それを参考にーみたいな(?)
わけわかんないですね、すみませ。
でも言葉にして喋るのは苦手ですよ。



では、これから宿題をしなきゃいけないんで、しゃーなしで部屋へもどりまぁす。

小学生の弟が近所で捕まえてきた幼虫を今でも大事に飼っている。蝶々にするのだと息をまいて、多くの動物達が眠るこの冬に、やがて蝶々になるであろうサナギもその身を固く閉じきって、あたたかい春が来るのを夢見ているのだろうか。






028 ゲハ蝶






冬は嫌いだ。寒いし手は霜焼けになるし雪は降って積もれば積もるほど道は狭まり歩きにくくなる。それだけじゃない。弟が休みの日になると「遊ぼう遊ぼう」と駄々をこねるのだ。そして結局は母に「つきあってあげなさい」と押されて負けてしまう。正直、鬱陶しいと思っていた。最近じゃあ、毎日のように弟の虫かごの中のサナギを見つめ、羨ましいと思ってしまうほどだ。
「あたしもお前みたいに春が来るのをじっと待っていたいな」
どうしようもないことを口にして、気を紛らわせていた。

けれど、その必要もなくなった。

世界は同じようでいつも変化している。そう、自分も変わったのだ。世界にあわせて、しかも劇的に変化することが出来た。春が来る前に蝶々になった気分だった。
「東城さん!」
去年までは有り得なかった。冬に息を荒げながら走るなんてこと。東城と呼ばれた背の高い男性がこちらを振り向いた。初めてあった時と変わらないやわらかな笑顔を見せてくれた。
「千春ちゃん、こんにちは」
「こんにちは。すみません、遅くなっちゃって」
「いいよ、気にしないで」
そう言って遅刻を許す彼の鼻と頬は赤かった。きっと長いこと待っていたのだろう。そんな彼のささいな気遣いに少し、いや大いに胸を躍らせる自分は幸せ者だろう。

笑顔を見るだけで、名前を呼ばれて、こんなにも喜べるのはきっと
「行こうか」
「はい」
あなたが好きだから、なんだ。

東城透。彼のフルネームだ。父が勤めている会社の今年入った新入社員なんだそうだ。しかもエリートクラスか何かで、20歳で入社したのだからすごいらしい。いつ追い抜かされるかわからないと父は笑って言う。彼も遠慮がちにそんなことはないと微笑んでいた。扉の影からその様子を見ていたら、いわゆる人目惚れに近い惚れ方をしたのだ。それから勉強やら何やらと理由をつけて一緒に出かけている。馬鹿なんじゃないか、と思われてもいいくらいに。けれど彼は嫌な顔ひとつせずに付き合ってくれる。そんな優しさにいつでも惹かれていた。

「ただいまぁ」
「おかえり、千春また東城さんとデート?」
いたずらに母は尋ねてくる。前はウザくて仕様がなかったけれど、いまでは「違うよ、勉強教えてもらってたの」と平気な顔で言葉をかえす。
「ありがたいわ、東城さんのおかげで千春も成績があがるし」
頬に手をあててやわらかく微笑む母はどことなく彼に似ているな、なんて連想してみたりして、フルフルと頭を振る。彼は彼の魅力がある。それを母と同じにするのはなんだか抵抗があった。
「でももうそれも終わるかもしれないぞ」
「え?どういう事、父さん」
珍しく帰りが早かった父が発した言葉に反応するが早く、あたしは父に問いかけた。父は自分が読んでいた駅で買ったであろう夕刊をたたんで机に置いた。
「うん、それがなぁ、東城が優秀だっていう噂を本社のほうが耳にしたんだろう。今度、そっちのほうに移る事になるかもしれないんだ」
あくまで可能性だけどな。という父なりの気遣いの言葉はあたしには届かなかった。

あの人が...いなくなる?

それが真実かはたまたはったりなのか、つきとめるべくあたしは彼を呼び出した。


「千春ちゃん、遅れてごめんな」
この前とは反対に、あたしは待ち合わせよりもずっと早くに来て待っていた。
「ううん、こっちこそいきなり呼んじゃってすみません」
「今日はどうしたの?話あるって言ってたけど...」
「はい、すぐに終わりますから」
ギュッとコートを掴んだ。今年買ったばかりのコートはいつでも目の前の彼に会う為に母にお小遣いを前借りして買った物だった。

「あの...本社に異動するって....本当、ですか?」

少しだけ、本当に少しだけ、彼の目がおおきくなった。ああ、驚いている。あたしはどうか嘘であってと、心中で呟き続けた。
「ああ...その話」
以前とは別の意味で高鳴る鼓動よ、どうか止まって。
「もしかして、部長から聞いた?」
どうかただの噂であって。
「まいったな...」
お願いお願いお願い...お願いだから、

「千春ちゃんには言わないでおくつもりだったのに」

まだ物語の終わりを知りたくはないんだ。


どう別れの言葉を告げたらいいのかわからなかったから、言わないでおくつもりだった。そう彼は言っていた。それは以前同様、彼なりの優しさなのだけど、何故だろう。その時だけはその優しさが恨めしく思えた。
あたしは動揺していたのか、ちゃんとした挨拶もできずにその場から走り去ってしまった。

我にかえったときにはもうすでに自宅の前に到着していた。そーっと玄関のドアを開けて中へと入る。父は帰っていないらしい。母は買い物、弟は友達と遊びにいっているのだろう。家の中は妙にシーンとしていた。
「ただいま...」
自分の声とは思えないくらいに、ソレは低く虚しく家に響いた。コートを脱ごうとして、ふと「もうこれは要らないな」と気がついた。誰もいないとわかっていたけれど、そろそろと音もなく歩いて弟の部屋に忍び込んだ。
背の低い本棚の上。お決まりの位置にあるサナギの虫かごの前に椅子を持っていって座る。これも同じ、いつもの行動。同じことを、今まで何度もしてきた。毎日のように彼に会いに行って、傍にいるだけで幸せを感じていた。ただ、自分の為だけに。彼の事を考えた事があっただろうか。
(多分...ない)
よくよく考えてみれば、本社に異動することは彼にとってプラスになる。ならば、自分はそれをあたたかく見守るべきなのではないか。自分を犠牲にしてまでも。
「馬鹿だ、あたし」

世界はいつでも変化し続けるなんて洒落た事を一度でも思ってしまった。あたしは何も変わらないままでひとり置いてけぼりを喰らわされたような感覚がする。

「どうしようもないなぁ」

どうして、傍にいるだけで幸せだったのに、それだけで充分だったのに、

愛されたいと、願ってしまった?


見返りがほしかったわけじゃないはずだ。けど、人間ってものは欲張りだから、時間が経つにつれてもっと先を見てみたいと、知りたいと、ほしいと、思ってしまったんだ。
―――手に入りやしないのに?
「っ!!」
気がついたら自分は目の前の虫かごを手でたたき落としていた。ガラン、と無機質な音とともにサナギが床に転がった。けれど、固いソレは破れる事はなく、サナギの眠りを妨げることはなかった。

ねえ、サナギよ。
ただ春を待つだけなのは辛くはないか?
ちゃんと春が来るのか、不安にはならないか?

「あたしは怖くてたまらなかったんだ」


愛されたいと願うあまりに、
彼を傷つけることなんてできないと、
自分はまだ固くて冷たいサナギなんだと、
今さらになって、気付かされた。







終わり








なかなか長い?
アゲハ蝶はウチの頭の中のイメージだけで書いてみました。

奏チャンからもらってきました!

妄想なので追記に記載
興味ある人は見てね。

お題更新しました。が、内容がアレなので追記で。

お題「空蝉」です。どぞー↓↓

テーマ:短編小説 - ジャンル:小説・文学


今日は最近描いた落書きをのせようと思います。
らくがき

数学のノートに書いた落書き。
裏がうつってるw
ウチのセーラー服こんな感じです。

らくがきだよ

こっちは地理のノートです。
端っこになんかありますねぇ。

こんなことしてますけど、ノートをしっかりとった上で描いてますから。

ウチの近くには本屋がありません。
昔は自転車10分で行けたんだけど、そこはつぶれちゃって。
だからと言って活字&漫画中毒のウチがへこたれるはずもなく、
暇と体力さえあればチャリこいで三十分以上かけてでも行きますよ。

要するにそれだけ本を愛してるってことです。

まあ図書委員長もしてますし、読むスピードもけっこう早いんで、
すぐに読む本なくなっちゃうってだけなんだけど。

でもたまにはつかれて嘆いたりします。
そんな時はいったん重松清さんの本よんでグリム童話よんでもやしもんよんで蟲師よんで獣神演武よんで.....(エンドレス

ウチの夢は隣に本屋のある家に住むことです。

なにこれ

眠気と戦いながら昨日描いた。
だから線がなんだかなぁとなっておりまする。

ウチのipodポルノの曲ばっかで、しかもエンドレスで聞いてるからなぁ、新しい曲入れたいなぁ。コブクロも好きだしなぁ。FLOWもいいー。

最近つい口ずさんでしまいます。
ヤッターマンのOP...

だってあれなんか格好良くない?


あ...てかもう三月じゃん。(おそ


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